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前かがみ、抱っこ…育児ママ「体の負担」辛さはどのくらい?解決方法は?

初めての子育ては、想像していた以上に体に負担を感じるもの。今回は、第一子が3歳未満のママ500人に聞いた「子育てによる体への負担」「負担を感じる動作」などの調査結果をご紹介します。ママの抱っこ1カ月分は、なんと子どもを富士山頂まで持ち上げるのと同レベルの負担という、驚きの試算結果もご紹介します。

 

前かがみ、重い物を持つ……9割のママが体に負担を感じる

パナソニックが、3歳未満の第一子を育てているママ500人へ「育児と体への負担の調査」を実施し、「ママになってからの生活や体の変化」を尋ねたところ、最も多かった回答は「部位を問わず体全体に負担を感じることが増えた」で、91%に上りました。また「前かがみの姿勢が増えた」「重いものを持つことが増えた」と回答した人もそれぞれ89%に達しています。

 

負担を感じる体の部位は、「腰」「肩」「背中」

具体的に「負担を感じる体の部位」を尋ねると、「腰」が89%、「肩」が88%、「背中」が76%という結果に。子どもを抱っこやおんぶしながら家事をこなしたり、オムツ替えなど腰をかがめる動作が多いママの生活は、体のあちこちに負担が掛かっているようです。

 

抱っこや前かがみでの子どもの相手、20分以上は当たり前!?

さらに、1日の「子どもを抱っこしている時間」と「前かがみになっている時間を」それぞれ尋ねたところ、「20分以上」と回答した人は、「子どもの抱っこ」で45%、「前かがみ」では67%にもなりました。「家事や買い物のときに歩いてくれず、抱っこしながら作業するのが大変」といった回答も寄せられ、大変でも抱っこを避けられないママの生活がうかがえます。

 

ママの抱っこ1カ月の仕事量は、富士山頂と同レベル?

ママが赤ちゃんを抱っこしながら、2秒に1回赤ちゃんの体を10cm上下させてあやす動作を毎日20分間、1カ月続けたときの仕事量は、どのくらいになるのでしょうか。ムダサイエンティストの平林純さんの算定によれば、赤ちゃんを富士山頂と同じ約3,700mの高さまで持ち上げるのと同レベルの仕事量になるそうです。赤ちゃんを、もっと重い横綱(約175kg)に変えてみても、超高層ビルを超える200mの高さまで持ち上げたのと同レベルの仕事量という計算結果も。これだけの量の仕事をこなすママの体には、ママ自身が思っている以上に負担が掛かっていそうです。

 

9割のママが「配偶者より体に負担が掛かっている」と回答

また「体に最も負担を感じる動作」を聞いたところ、第1位は「子どもを抱っこすること(57%)」で、「前かがみの姿勢でいること」や「重い物を持つこと」(各11%)よりも圧倒的に多くの回答が集まりました。また9割のママが「育児での体の負担は、配偶者より多くかかっていると思う」と回答。毎日の抱っこで腰に慢性的な負担を感じ、パパよりも辛いと思っているママの気持ちは、複雑かもしれませんね。

 

体の負担が心にも影響……「子育てが辛くなる」ママ、7割も

「体への負担があることによって、子育てが辛くなるか」と質問すると、7割強のママが「はい」と回答。そして「育児の体への負担が原因で、体を壊した経験があるか」と聞くと、4割が「はい」と回答しました。毎日の育児による体への負担が精神にも影響し、子育てが辛くなってしまうママもいることが分かります。

 

腰の負担の対策は?4割のママが「自分でマッサージ」と回答

さらに、腰への負担を感じているママに「負担を感じたときの具体的な対策」を複数回答で尋ねると、1番多かった回答は「自分でマッサージする(42%)」でした。続いて多かった回答は「他人にマッサージをしてもらう(35%)」、「ストレッチ・エクササイズを行なう(31%)」で、自分または身近な人の手で対処していることが分かりました。また2割のママが「特になし」と回答。腰に負担を感じていても、何も対処していない人も一定数いるのが実態です。

 

腰の不調対策、8割が不十分と回答、整体に行きたくても……

また、同じく腰の負担を感じているママに「腰の負担に十分に対策できているか」を質問したところ、「はい」と答えた人は17%に留まり、8割以上のママが腰への負担について、対策が十分ではないと考えていることが分りました。「本当は整体などに通院したいが子育てでそんな時間もない」など、腰への十分な対策を取りたい気持ちがあっても、行動に移すのが難しい状況がうかがえます。

 

まずは自宅で手軽にできるマッサージ器などで対策を

1カ月赤ちゃんを抱っこし続ける運動量が、富士山頂まで持ち上げるのと同じと、相当な負担がかかっているママの体。整体やマッサージですっきりリフレッシュをしたいところですが、子どもの預け先や空き時間の問題で、なかなか実現できないママも多いことでしょう。自分でマッサージするのもいいですが、さらに手が疲れてしまうことも考えられます。まずは自宅で気軽に使える電動のマッサージ器で対策をしてみては。母の日を理由に、パパにおねだりしてもいいですね。

 

◇ひと月の「抱っこ」の仕事量で、子どもは「富士山頂」まで持ちあがる!?  ママ91%が「育児で体に負担」、負担は「腰」「肩」「背中」の順(パナソニック)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000008708.html

 

qufour(クフール)編集部

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