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ユーモラスで可愛らしい「ひな人形」たちが活躍する、楽しい絵本5選
2017年 2月 19日 12:00
女の子の成長を願う節句「ひな祭り」、おひな様やぼんぼりを飾り、あられを食べるといった風習を、お子さんと絵本で見てみましょう!今回は、個性的なひな人形たちが登場する楽しい絵本を5冊ご紹介します。楽しく心温まる物語をとおして、ひな祭りの楽しさを親子で知れば、ひな祭りももっと楽しく過ごせますね。
おひな様が太っちゃった!というユーモラスな空想のひな祭り
「ひみつひみつのひなまつり(講談社)」は、気ままに1年間を過ごしたおひな様が太ってしまい、1年に1度の晴れ舞台のためにダイエット作戦を行なうというユーモラスお話です。おひな様を飾るとき、お家にあるお人形も密かにダイエットしているのかな?と思ってしまう、楽しい絵本です。お雛様も太ってしまうという楽しい設定がとても微笑ましいです。子どものころの空想は、大人が忘れてしまった想像力を大きく伸ばしてくれますね。
手作りひな人形で、人も動物も楽しむひな祭り
「のはらのひなまつり (金の星社)」は、主人公のともこが手作りしたひな人形が風で飛ばされてしまいますが、それを見付けた森の動物たちがひな祭りを楽しむというお話です。人形を探しに行ったともこ達は、自分の作ったひな人形がみんなに喜ばれているのを見て嬉しくなり、最後には一緒にひな祭りを楽みます。立派な雛人形ではなく、自分で作った素朴なひな人形でお祭りする場面は、小さなお子さんが自分もできるかも?とワクワクしながら楽しめます。
一年の厄払いのひな祭りの習わしを分かりやすく説明
「ぼんぼらみん(岩崎書店)」は、ひな祭りでは脇役の「ぼんぼり」から『ぼんぼらみん!』と声がして、人形やおもちゃが歌い踊り出し、疫病神や貧乏神などいろんな神様が登場。最後には、ぼんぼりが1年の厄払いをしてくれるお話です。ひな祭りは、古くには「弥生の節句」と呼ばれ、1年の厄払いをしていた習わしを子ども目線で分かりやすく書いた絵本です。
売れ残ったおひな様チームの、ポジティブな家探し
「おひなさまのいえ(世界文化社)」は、売れ残ってしまったひな人形たちが、「自分たちの力で飾ってくれる家を探そう!」という元気でポジティブなおひな様たちが、家を探し出して、最後いはひな祭りを楽しむというお話です。チームみんなで家を探し、住み良い家にしていくチームワークの良さは、ほんわかとしていてとても可愛らしく、元気の出る絵本です。
ひな祭りにかける、ひな人形たちの意気込みが伝わってくる
「もりのひなまつり(福音館書店)」は、普段は蔵にいるおひな様たちは森の動物たちと楽しいひな祭りを一緒に過ごしますが、帰り道に雪に見舞れ泥んこに。このままでは飾ってもらえず捨てられると泣いているひな人形たちを、おばあさんがきれいにしてくれるというるお話です。ひな人形たちの気持ちの変化が手を取るように伝わり、ワクワク、ドキドキ、ハラハラしながら展開し、ひな祭りにかける人形たちの気合を感じさせてくれるテンポの良い絵本です。
まとめ
ひな人形と言えば、十二単衣でさぞしとやかなお姫様を想像しがちですが、どのおひな様もとてもユーモアがあり活動的で、ひな祭りは特別な日。ひな人形は全員がチームのように仲良しで、みんなで力を合わせる姿が印象的です。みんなで祝う楽しさや嬉しさが絵本から伝わってきます。今も昔も、ひな祭りをとおして子どもが元気に成長することを願う気持ちは変わらないことが分かりますね。