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靴下の穴・破れを「アイロン&補修布」で補修!しっかり付ける手順とコツ

指先やカカトだけ穴が開いたり薄くなったりしても、他の部分はまだきれいな「靴下」は、捨ててしまうのはもったいないですね。今回は、靴下の破れや穴を、アイロンと補修布で簡単に補修する方法とコツをご紹介します。針と糸を使わずに補修できるので、ぶきっちょさんでも大丈夫。お気に入りの靴下を、大切に長く履いてあげましょう。

 

準備:用意するものと使い方

<用意するもの>
・アイロン接着タイプの補修布
・ハサミ
・アイロン
・当て布
・小さな板(カマボコ板など) 2枚
・フェルト
・(あると便利)両面テープまたはボンド、大きめのボタン、チャコペン

 

アイロン接着タイプの補修布は、靴下用などストレッチ性のあるものを使うと長持ちしますよ(写真はダイソーで購入)。「当て布」は補修布を貼るときに、補修布が縮んだり傷んだりしないように、アイロンと補修布の間に挟んで使います。使い古しのハンカチなど、熱に強い綿100%の物を用意しましょう。「小さな板2枚」は、補修布をより強く接着するために使います。カマボコ板は厚みはちょうど良いのですが、少し大きいので半分に切るとちょうど2枚になり、使いやすくなりますよ。1枚にはフェルトを巻き、両面テープやボンドで貼り付けておくと、アイロン台代わりになり、力を掛けやすくなります。ボタンとチャコペンは、補修布を丸く切る時に、あると便利です。

 

手順1:補修布を穴よりも大きめの円形に切る

まずは「補修布」の表と裏を確認しておきましょう。補修布の裏面(接着面)には、アイロンの熱で溶ける糊が点状に付着しています。白いポツポツが見えている方が裏(接着面)です(写真左)。補修布を、穴よりも2回りほど大きい円形に切ります。角があるとそこから剥がれやすくなるので、丸く切りましょう。補修布へ大きめのボタンなどを当てて、周りをチャコペンでなぞるときれいに描けますよ。線に沿って、ハサミで切り取りましょう(写真右)。

 

手順2:板を使いやすい大きさに切り、1枚にフェルトを貼る

板は、補修布よりさらに2回りほど大きいくらいが使いやすいです。今回は、カマボコ板を糸ノコで切って使用しました。板に巻き付けられる大きさにフェルトを切り、1枚の板に巻き付けて、両面テープやボンドで固定しておくと(写真左)、アイロンでプレスするときに靴下が安定しますよ。もう1枚はそのままでOKです(写真右)。

 

手順3:フェルトを巻いた板を、裏返した靴下の中へ入れる

今回は、親指部分に穴の開いた靴下を用意しました。まず、フェルトを巻いた方の板を、裏返した靴下の中に入れます(写真左)。穴が板の上に来るように調節し、靴下がたるまずピンと張るように整えておきましょう(写真右)。こうすると、この後補修布を貼るときに、引きつれやシワになるのを防げます。

 

手順4:穴の上に補修布を乗せ、当て布をしてアイロンを当てる

穴の上へ、手順1で切り取った補修布を、表を上にして乗せます。穴の中心と補修布の中心が合うようにするのがポイントです(写真左)。補修布の上に当て布を乗せ、アイロンを乗せます。アイロンの温度やスチームの有無は、補修布の説明書きにしたがってください。乗せたアイロンは動かさずに10~15秒ほど(補修布の説明書きの時間)プレスします(写真右)。

 

手順5:もう1枚の板を当ててしっかりと押さえる

アイロンを外し、まだ熱い間にもう1枚の板を当て、30秒ほど、力を込めて押さえます(写真左)。熱が冷めるまで、板を当てたままテーブルの上などに置き、溶けた糊が定着するまで待ちましょう。冷める前に布を動かしたり触ったりすると、剥がれやすくなってしまうので注意してくださいね。完全に冷めたら板を外します(写真右)。

 

手順6:表に返して完成

手順5までは、分かりやすくするために目立つ色の補修布を使いましたが、グレーの靴下に合わせて白い補修布を貼ると(写真左)、表から見るとほとんど目立たない仕上がりになりました(写真右)。洗濯の際は、靴下をきちんと表に返し、補修布が内側に来るようにすれば、より剥がれにくく、長持ちしますよ。

 

まとめ

靴下は伸縮性が強く、またカーブも多いので、アイロンで接着するときに板を使わないと、力が均等にかからず、剥がれやすくなってしまいます。板で靴下をしっかりと固定してからアイロンでプレスし、さらに、熱いうちに2枚の板で挟んで押さえることで、接着力がかなり強くなりました。穴や破れだけでなく、擦れて薄くなった部分の補強にも向いているので、捨ててしまうにはもったいない靴下があれば、ぜひ試してみてくださいね。

 

nontroppo

ライフオーガナイザー。ズボラでも簡単にすっきり暮らすための収納や、生活の仕組み作りを模索中。
料理、お菓子作りのほかに、洋服やインテリア小物なども手作りするのが好きです。
高校生の息子の母です。