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銀世界に飛び出したくなる!おすすめ「雪を楽しむ絵本」5選

子どもには待ち遠しい「雪の季節」、雪の中でしかできない遊びや体験がありますね。今回は、雪の降る様子や雪遊びなど、楽しい雪の季節を描いた絵本を5つ紹介します。雪が少なくて実際に体験できない地域もあると思いますが、雪の世界をていねいに表現した絵本を読んでいるうちに、自分が一緒に体験しているような気持になれますよ。

 

かわいいイラストで描かれた氷の世界

「チリとチリリ ゆきのひのおはなし(アリス館)」は、お散歩が大好きな2人の女の子、チリとチリリが初雪の日に森へ出かけて行くお話です。森の中にある氷の扉を開けると、そこは動物たちの憩いの場でした。広間では編み物や楽器の演奏、トランプなどをして動物たちもゆったりくつろいでいます。チリとチリリが遊んだのは凍った花のつぼみでできているビー玉で、温泉に入れると溶けて花が咲きます。寒いなかに登場する、ホットフルーツパンチや温泉蒸しパンなどの体が温まる食べ物は、本当に美味しそうです。

 

降り始めから雪解けまでを絶妙な言葉で表現

「ゆき ふふふ(くもん出版)」は雪が降った日に遊ぶ子どもたちの様子を描いた絵本です。顔に触れた雪が溶けた音を「しゅわん」と表現したり、雪玉で作った「まっしろちゃん」を次々に並べる様子を「ふ ふ ふ」と表現するなど、雪が降る様子や雪遊びの光景が絶妙な音で表現され、その場にいるような気持になります。寂しい雰囲気になりそうな雪解けも「ねむねむ」とほのぼのした表現で素敵ですね。

 

たっくんとタヌキが力を合わせて作ったもの

「なかよしゆきだるま(ひさかたチャイルド)」はお祖父ちゃんの家から自宅に帰る途中のたっくんが、タヌキから雪遊びに誘われるお話です。最初は断っていたたっくんですが、タヌキが作った雪だるまが割れてしまったのを見て一緒に雪だるまを作ってあげます。雪だるまが寂しいかもと雪だるまの友だちを作ったり、お腹が空くかもとごちそうを作ったり、たっくんのやさしい気持ちが伝わってきます。

 

雪についての「なんで?」を解決

「あっ!ゆきだ(福音館書店)」は雪について不思議に思うことを、観察や実験をしながら解決していく絵本です。雪遊びや、雪に触れることをきっかけに浮かんだ疑問が、物語に添って解説されていきます。雪の形や役割など、今まで気づかなかったことも、簡単な言葉で詳しく書かれているので、子どもにも分かりやすくなっています。読み進めていくうちに雪への興味が増してくる絵本です。

 

 

大雪の日の偶然から生まれた秘密の友だち

「ゆきがくれたおくりもの(ポプラ社)」は大雪で休校になった日に学校に行ってしまった男の子と先生のお話です。お互いを苦手だと思っていた2人ですが、一緒に雪だるまを作ったことがきっかけで秘密の友だちになります。学校で勉強が1番できない男の子と、学校で1番厳しい先生という真逆の2人ですが、実は1人ぼっちで寂しい思いをしている似た者同士だったのです。偶然から生まれた2人の友情がほほえましい絵本です。

まとめ

雪の中で声を上げて楽しく遊ぶ姿や、静かに降り積もる美しい雪の姿など、雪の季節にもいろいろな表情があります。雪は楽しいだけでなく、吹雪や寒さなど厳しい面もありますが、ほかの季節とは違った経験をさせてくれます。雪が降ったら、少しでも雪に触れてみてはいかがでしょう。雪の季節ならではの思いがけない遊びや出来事に、出会うかもしれませんよ。

 

yuki*iro

読書大好き主婦。毎日にぎやかすぎる娘2人に振り回されながらも、家族が寝ている早朝にカフェオレを飲みながら本を読むのが最高の幸せ♡
子どもたちにも本を読む楽しさを伝えられたらと思っています。
ときどきハンドメイド主婦。小中学校の家庭科ボランティアとして活動中です。