暮らし

【マロンの見た男女の差17】夫の見栄だけで子どもがインタースクールへ!?

新宿2丁目Bar「まろん☆ぐらっせ」のマロンよ。今回は、見栄っ張りの旦那さんが暴走して現実が見えなくなって、子どもを巻き込んで困っている奥様からのお悩みね。男って多かれ少なかれ、見栄だの虚栄だのを張って、プライドでしか生きられないところがあるけど、今回のように子どもを巻き込もうとしているのはいただけないわね。ウチのお客様たちの経験談も含めて、私なりに答えさせてもらうわ。見栄って女の特権と思われがちだけど、本当に手に負えないのは「男の見栄っ張り」なのよねぇ。困ったもんだ。

 

夫の見栄で、子どもをインタースクールへ、阻止するには?

Q.幼稚園の年中男子のママです。夫婦で話し合い、小さいうちはのびのび育てようと普通の幼稚園、公立の小学校へ通わせ、本人が希望したら中学受験もアリと決めたはずでした。ですが夫が、インターナショナルスクールの幼稚園へ子どもを通わせている同僚の話を聞いてきて、「息子をその幼稚園へ転園させよう」とか「小学校受験させよう」と急に張り切りだしました。子どもは英語が話せるわけでもなく、いきなりの受験についていけるタイプでもないのに、主人が子どもの現状を理解してくれず困っています。どう考えても夫は、周りへの見栄で子どもを利用したいだけ。どうしたら、子どもの現状や個性をよく見てくれるようになるでしょうか。(東京都・41才・女性)

最悪はファッション感覚で通わせるパターン、現実を見て!

まずインターナショナルスクールの話だけど、確かウチのお客様のなかにも通わせていた方もいたし、通っていた本人もいたから少し話を聞いたことがあるわ。相談文の話からだと、旦那さんはお子さんをインターナショナルスクールに通わせると決めるにあたって、詳しくお調べになったのかしら?漠然とノリとファッション感覚だけで、具体的なことも知らず、考えずに言っているんじゃない?

 

私も最初はもっと簡単な話かと思っていたけど、入るときからお子さんの英語力はもちろん、親御さんの英語力も必要らしいじゃない?それもネイティブスピーカー並じゃないとお話しにならないらしいわよ。個人面談もミーティングも英語。通わせた方から聞いたけど結構大変らしいわよ。生半可な気持ちやファッション感覚で入れた親は、大抵脱落するんですって!学費も決して安くないらしいじゃない?それなのに、幼稚園くらいなら何とか卒園までいっても、子ども自身は一瞬で忘れちゃうらしいわよ。中途半端はお金の無駄だ!って言ってたわ。

 

通ったことのある女性もいたけど、言語面の苦労、文化面の苦労も大変で、はっきり言ってインターナショナルスクールへ通ったことを後悔しているし、自分に子どもができたら、絶対にインターに通わせたくないって言っていたわよ!

 

言っても分からないなら、やらせるだけやらせてみたら?

どれだけ言っても、やってみなきゃ分からないタイプっているじゃない?言うだけ言っても分かってもらえない人は、もうあきらめて好きにやらせるっていう方法もあるわ。もちろん、反対する具体的な理由、きっとこうなるわよって結果の予想をさんざん言って、予想どおりになったときは、そこからはこちらの言うことを聞いてもらうわよって言う、条件付きでね。

 

今回の場合、本人だけの問題ならまだしも、お子さんを巻き込んでいるわけだし、そうしたら必然的に奥さんも巻き込まれるし、お金だってかかるじゃない?冗談じゃないわよね。たぶん旦那さんは、お子さんをインターナショナルスクールに入れたら、入れてからは何もしないわよ。本当はそこからが大変なのに、子どもがインターナショナルスクールに入ってしまったら、彼は満足してしまうでしょうね。

 

そうならないように、入ったあとの大変なことの面倒も全部あなた(旦那さん)がやりなさいよって、最初に言っておくのよ。旦那さんの見栄や満足のために子どもを使うわけだから、全責任を負わせましょう。その約束も飲めるのであれば好きにしなさいって感じかしら。本当だったら、その前に自分がやろうとしていることや、現実的にお子さんのことを考えていっていない自分に気付いてほしいのだけど、今は無理だと思うのね。だから今ここに書いたことは応急処置の話よ。

 

男性の見栄っ張りって、女性の見栄張りより自己顕示欲が強くて、手に負えないことが多いの。失敗しないと分からないから困ったもんだわ。

 

見栄張りな男性って、分かりやすいけど危険

きっかけは、インターナショナルスクールに通わせている同僚なのよね。見栄っ張りな男性は、周囲に同じような、もしくは自分より高いスペックの男性がいると張り合うくせがあるのよ。プライドが高くて負けず嫌い。そのうえいつも、本当の自分の状況や器量や技量より、大きく見せようとするの。

 

だから奥さんの言う「子どもの現状や個性をよく見てくれるようになるでしょうか」は、正直無理かもしれない。だからと言って、お子さんの人生がかかっているから、「じゃあ、あきらめましょう」とはいかないけど、彼に理解してもらう努力はあきらめて、お子さんの人生を守るため、その都度対策を考えて行くべきかと私は思うの。

 

最初にも言ったけど「自分のしようとしていることが、いかに大変なことか」を身をもって知ってもらって、後悔と反省をしていただきましょうよ。この先、また似たようなことが起こらないように、この件を機会に子育ての実権は握ってしまいましょう。

 

見栄の張り合いに、家族単位で突き合わされることを予想したら、旦那さんに理解を求めるより、奥さんが上手く舵を取ることに力を注いでちょうだい。根本から変わってもらうことは無理だし、その方早いわ。大変だろうけど、ガンバってちょうだい。旦那の特長を知って、上手く操縦するのも女の器量だと私は思うわ。

 

マロン

新宿2丁目Bar「まろん☆ぐらっせ」のオーナーママ。いろんな人と会い、ウンザリするほど人を見聞きしながら「まろん☆ぐらっせ」は20年、夜のお仕事に入ってからは30年近くになる。こんな自分の経験でも誰かのお役にたてればと思う今日この頃。座右の銘は「男は度胸、女は愛嬌、オカマは最強!」。