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冬場、体のどこが冷える?満足度の高い暖房は?男女400人に調査
2017年 1月 20日 19:30
今日1月20日は二十四節気の「大寒」にあたり、1年で最も寒い日と言われています。今回は、首都圏の男女400人に聞いた、冷え性の有無、よく使う暖房器具とその満足度に関するアンケート結果をご紹介します。手足の先が冷える人は、体の不調を訴える人も多くなるという結果もあり、冬場の防寒対策はきちんと取りたいところ。どんな暖房器具が人気なのでしょうか。
自分の体質を「冷え性」と感じる人は、およそ6割
ガス器具メーカーのリンナイが、首都圏の20~40代の男女400人へ「冬場の冷えと暖房事情」についてアンケート調査をしたところ、「自分の体質が『冷え性』だと感じるか」の質問に、25%が「とてもそう思う」、34%が「ややそう思う」と回答しました。合わせると約6割の人が体のどこかに冷えを感じているようです。
「冷えている」と感じるのは、「足先」と「手足」がほとんど
自分が「冷え性」だと回答した239人に対し「冷えていると感じる体の部位」を尋ねたところ、1番多かったのは「足先(85%)」という結果に。次に「手先(60%)」という回答が多く、「お腹(17%)」や「背中(9%)」は少数に留まりました。冷えを感じている人の多くが、床に触れる足や外気にさらされる手といった、体の末端に冷えを感じる「末端冷え性」だということが分かります。
体の不調で多い「頭痛」「腹痛」、末端冷え性ではさらに多く
続いて、全回答者に体の不調について「どんな症状を体に感じることがあるか」を8つの選択肢から選んでもらったところ、多い順に「頭痛(35%)」、「腹痛(26%)」、「不眠(20%)」、「集中力が切れる(16%)」となりました。また、足先が冷えると回答した203人の回答率を全体の回答率と比べると、「頭痛、腰痛、不眠、手足のしびれ、めまい、吐き気」の6項目で全体より高い回答率となり、末端冷え性の人の方が体に不調を感じることが多いと分かりました。
風邪を引きやすい人は全体の33%、冷え性の人では40%
さらに「あなたは風邪を引きやすい体質ですか」と尋ねたところ、「よく風邪を引く」と「どちらかというと風邪を引く」を合わせて、全体では33%、足先が冷える「末端冷え性」の人では40%となりました。全体と比べ、「末端冷え性」の人は風邪も引きやすい傾向が見て取れます。
冬場の暖房器具は「エアコン」が約7割、大きな差をつける
続いて、「家庭で冬場の暖房器具として使用している器具」を聞くと、最も多かったのは「エアコン」で、68%の人が使用していると回答。次に「こたつ」が26%、「電気ストーブ」が25%、「ホットカーペット」が23%と続き、石油またはガスを使ったファンヒーターやストーブ、床暖房は20%以下でした。安全のため石油の暖房器具を使えない賃貸住宅もあることから、入居時に付いているエアコンや簡単に設置できる電気を使う暖房器具がよく使われる傾向がありそうです。
よく使われる「エアコン」の満足度は75%と低め
また、7種の暖房器具について「それぞれの満足度」を聞くと、「ガスファンヒーター/ストーブ」の満足度が最も高く、「とても満足している」「どちらかというと満足している」を合わせて94%の人が満足と回答しました。続いて、「床暖房」は92%、「ホットカーペット」は89%に。一方、使っていると回答した人が一番多かった「エアコン」の満足度は75%で、ほかの暖房器具と比べ一番低い結果となりました。
安全、即効性、費用、手入れ……暖房器具は何を基準に選ぶ?
さらに、暖房器具7種について「安全性の高い」「早く暖まる」「光熱費が安い」「お手入れの簡単さ」の項目で満足度を聞いたところ、各項目での首位には「安全性が高い」ではエアコン(30%)、「早く暖まる」では電気ストーブ(69%)、「光熱費が安い」では石油ファンヒーター/ストーブ(21%)、「お手入れの簡単さ」ではガスファンヒーター/ストーブ(13%)が選ばれました。
冷え性には、暖房器具に+αの防寒対策で
暖房器具の満足度と言っても、器具ごとに満足している点が異なることが分ります。それぞれの特長を生かして利用するのが良さそうです。また足先の冷え性は、体の不調につながる一因になっている可能性もあり、まずは足元を暖めることを1番に考えたいもの。「こたつ」「ホットカーペット」「床暖房」など足を暖めてくれる暖房器具を効率良く使いながら、厚手のくつ下やルームシューズを履くだけでも一段と暖かく過ごせます。デスクワークの多い人は足元へ電気ストーブを置いたり、立ったり座ったりすることの多い主婦は防寒素材の巻きスカートを履いたりと、+αの防寒対策も取り入れてみてくださいね。
◇【熱と暮らし通信】「冬場の冷えと暖房事情」に関する意識調査(リンナイ)
http://www.rinnai.co.jp/releases/2017/0116/