暮らし
アロマテラピーで、呼吸や肌から体に入った「精油」、その後どうなるの?
2017年 1月 7日 18:00
芳香浴や精油を使った手作りアロマ化粧品を使ったあと、体に付着した精油はどうなるのでしょうか。今回は、精油がどのように体に取り込まれ、そして作用したあと、どのように排出されるのかをご紹介します。体に取り込まれた精油の行方を知ったうえで、体調に合わせた精油選びができるようになりましょう。
精油は、肌や呼吸で体内に吸収されます
精油の成分はとても細かいので、肌に塗布した精油は作用しながら皮膚を構成する「表皮」「真皮」を通過し毛細血管から体内に吸収されます。吸入した場合も、わずかですが体内から精油成分が検出されることが分かっています。吸収された精油は、体内を巡り体に働きかけたあと、肝臓で分解されたり、腎臓でろ過されて、体外へ排出されます。
精油の殺菌作用や抗ウイルス作用で、免疫力アップ
前回、香りが脳の視床下部へ働きかけ、免疫機能に働きかけることをご紹介しました。もう1つのアロマテラピーの特徴に、その殺菌作用や抗ウイルス作用で、体内を循環した精油が、体内を強壮するというメリットが挙げられます。17世紀にイギリスでペストが流行したとき、次々と死者が出ましたが、精油を採取する蒸留所や香水を作る調香所で働いていた人は感染を免れたという話が残っています。これは精油の香りが健康維持に役立つ一例として知られているエピソードです。
女性に嬉しい保湿、皮脂分泌調整、収れん作用
精油を材料にした手作り化粧品を利用すると、精油は皮膚から吸収され、保湿作用、皮脂分泌調整作用、収れん作用、皮膚弾力回復作用、など、女性に嬉しいさまざまな作用が期待できます。
まとめ
アロマテラピーは精油を通して自分の体を見つめ、自然の香りの力を少し借りて体調を整えるためのものです。精油が体内に入ることを恐れる必要はありませんが、それぞれの作用とご自身の体調に合うかどうかを知ったうえで、行なうことが必要です。注意事項を守りながらアロマテラピーを生活の中に取り入れてみてください。
注意)既往症のある方、ホルモン治療中の方、お薬を常用されている方は精油の利用が可能かどうか必ず医師にご相談ください。