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【栄養士まなさん節約レシピ27】タレ3種と、トマト味噌アレンジレシピ4種
2016年 10月 24日 06:30
家庭菜園で豊作だった「トマト」をどうしようと思っていたとき、教えてもらった「トマト味噌」。今回は、この「トマト味噌」を使った、我が家のアレンジ料理をご紹介します。また一緒に、我が家の「基本の味噌ダレ」「基本のトマトピューレ」の作り方もご紹介しますね。トマトは、ピューレ状にすれば冷凍保存できますし、トマト味噌にすれば、いつもの料理も新鮮な味付けで楽しめますよ。
我が家の「基本の味噌ダレ」ご紹介
みりん大さじ1:酒大さじ2:味噌大さじ3:砂糖大さじ4を小鍋に入れて、ダマがないようによく混ぜてから、火にかけて練り上げます。割合は1:2:3:4と覚えてください。お好みですが、赤味噌と白味噌をミックスしてもと思います。このまま焼きナスに掛けて食べても美味しいですよ。
我が家の「基本のトマトピューレ」ご紹介
湯剥きして刻んだプチトマト500gを、オリーブオイル大さじ1で炒め、塩ひとつまみを加えて水分が飛ぶまで煮詰めれば、トマトピューレの完成です。あとで使い回ししやすいように、塩味はほんの少ししか付けていません。保存するときは、製氷皿に入れてキューブ型に凍らせてておくと、少しだけ使いたいときに便利ですよ。
我が家の「トマト味噌」は混ぜるだけ、市販のケチャップでも
我が家の「トマト味噌」は、先ほどの「基本のトマトピューレ」100gに対して「基本のみそだれ」大さじ5を加えて、弱火で加熱しながら混ぜて馴染ませるだけ。もっと手軽に作りたいなら、市販のトマトケチャップと味噌を1:1の割合で混ぜ合わせるだけでも、トマト味噌が作れますよ。
アレンジ1:ダイコンで作るボルシチ風シチュー
ボルシチはウクライナ発祥の煮込み料理で、鮮やかな赤色が特徴です。本来は、赤い色の出る砂糖ダイコンの仲間「ビーツ」を入れて作るものですが、入手が難しくて比較的高価なので、我が家ではダイコンとトマトで代用しています。器へ盛り付けてから、サワークリームの代わりに水切りヨーグルトを添えていただきます。
ボルシチ風シチューの材料と作り方
<材料>4人分
- 牛肉:300g
- 水:4カップ
- ローリエ:1枚(あれば)
- 玉ネギ、ニンジン:各1個
- ジャガイモ:大2個
- キャベツ: 1/4個
- ダイコン:100g
- サラダ油:大さじ2
- ニンニク:1片
- 塩、砂糖:各小さじ1
- コショウ:適量
- トマトジュース:1カップ
- トマト味噌:大さじ2
- レモン果汁:1/4個分(大さじ1/2、お好みで仕上げに)
- ヨーグルト:100g(ザルとペーパータオル等で水切りしておく)
<作り方>
- 牛肉は、かたまりの場合は2cm角くらいに切り、鍋にサラダ油を引いてニンニクと一緒に炒め、分量の水を加えて煮ます。沸騰したらアクを取り、塩と砂糖を入れます
- 野菜は食べやすい大きさに切り分け、火の通りにくい順に鍋に入れて煮ます。ジャガイモが柔らかくなったらトマトジュースを加えます
- 煮汁お玉1~2杯分を別の器へ取り、トマト味噌をよく溶かして鍋へ戻します。味見して、必要なら塩コショウを加えて味を整えます
- 器へ盛り付け、水切りしておいたヨーグルトを添えていただきます
アレンジ2:サバのトマト味噌煮
お馴染みサバの味噌煮をトマト味噌で作ってみたら、塩分控えめなのに美味しく出来上がりました。サバは昔から「サバの生き腐れ」というくらい鮮度の落ちやすい魚です。信頼できる店で新鮮なものを購入するようにしましょう。独特の臭味があるので、煮る前には臭味を取る「霜降り」と呼ばれる下処理が必要です。サバを下煮するときは、酒1:水1の割合で合わせた煮汁を使います。
サバのトマト味噌煮の材料と作り方
<材料>4人分
- サバ:2枚(2枚おろしにしたもの)
- 霜降り用熱湯:適量
- ショウガ:15gくらい(すりおろしでも可)
- 酒、水:各1カップ
- 砂糖:大さじ3
- 薄口醤油:大さじ1
- トマト味噌:大さじ4
<作り方>
- まずサバの下処理「霜降り」をします。耐熱のバットなどにサバを重ならないように入れ、熱湯を回しかけてしばらく置きます。その後水に取って洗い、汚れや血合いを取り除いておきます
- 味噌煮を作る鍋はフライパンでかまいません。酒と水、ショウガ、砂糖を入れて火にかけ、沸騰したら皮を上にして重ならないように並べます。アクが出てくるので取りましょう
- 1度火を止め、煮汁をお玉1杯分ほど取り、トマト味噌をよく溶かしてから鍋へ戻します。再度沸騰したら落としブタ(キッチンペーパーでも可)をして火を弱め、10分ほど煮ます
- フタを外し、様子を見ながら少し煮汁を煮詰めて完成です
アレンジ3:大豆肉とトマト味噌のキーマカレー
行きつけのスーパーに、大豆でできたお肉があったので、肉なしのキーマカレーを作ってみました。大豆肉が手に入らない場合は、戻して粗く刻んだ高野豆腐や茹で大豆で代用できます。ツナ缶などを混ぜても美味しいです。
大豆肉とトマト味噌のキーマカレーの材料と作り方
<材料>4人前
- ニンニク:1片
- 玉ネギ:1個
- ニンジン:1/2本
- ピーマン:2個
- バター:10g
- 大豆肉(または戻して刻んだ高野豆腐):100g
- スープ:2カップ
- カレー粉:大さじ1杯
- 市販カレールー:1かけ(15g)
- トマト味噌:大さじ2
- ごはん:適量
- 茹で卵:2個
- ブロッコリーなど
<作り方>
- ニンニク、玉ネギ、ニンジン、ピーマンはみじん切りにします。フライパンへバターを溶かし、先にニンニクを炒めて香りが出たら野菜を加えます。野菜がしんなりしたら大豆肉を加えて炒めます
- スープを加え、野菜が煮えたらカレー粉、カレールー、トマト味噌を加えて味を整えます。お皿に盛って茹で卵(1人分で1/2個)と茹でたブロッコリーを添えます
- ごはんは白米でもいいですが、写真のようにお米2合に対してニンジン1/2本分のすりおろし、コンソメキューブ1個、バター5gを入れて通常の水加減で炊いた「ニンジンライス」にすると彩りがきれいですよ。
アレンジ4:トマトすき焼き
市販のすきやきのたれをベースに、トマト味噌とニンニク、生のトマトを加えて作ります。トマトはしっかり煮込んでも、最後に入れても美味しいので、入れるタイミングはお好みで。時間に余裕があるときは、割り下を自作するとさらに美味しくなります。青みの野菜は、今回はバジルをサッと煮て添えました。
トマトすき焼きの材料と作り方
<材料>4人前
- 牛肉:300g
- 玉ネギ:2個
- トマト:2個
- ニンニク:1片
- オリーブオイル:大さじ1
- ジャガイモ:大1個
- キャベツ:1/4個
- 割り下:1.5カップ
- ダシ汁:1/2カップ(トマト味噌を溶くため)
- トマト味噌:大さじ3
- 好みで生卵
<作り方>
- 最初にニンニクをオリーブオイルで炒め、香りが出たら玉ネギも加えてサッと炒めます
- 割り下とダシ汁で溶いたトマト味噌を加え、沸騰したところにトマト、ジャガイモ、キャベツを加え、フタをしてしばらく煮ます。
- 玉ネギがよく煮えたら牛肉を乗せ、肉に火が通ったら完成です。お好みで生卵をからめていただきます
まとめ
少し肌寒くなってくると、煮込みものが食べたくなってきますよね。「トマト味噌」は、手軽に作れて、保存も効き、煮込み料理のアレンジに活躍してくれる調味料です。ただのトマト味とはひと味違う「トマト味噌」で、いつもとちょっと違ったメニューを食卓に取り入れてみませんか。