暮らし
現役保育士のアイデア、食事を残す子に「レストランごっこ」で楽しく完食
2016年 9月 23日 11:30
一生懸命作ったごはんを、子どもたちが残すと悲しくなりますね。そんなことが続くようなら、目先を変えて子どもたちと一緒に「レストランごっこ」をしてみませんか。子どもたちは、案外気まぐれ。気分が変わって楽しくなると、好き嫌いなく美味しくごはんを食べたりするものです。ウェイターやレジ係などを演じれば、子どもの発達を促すことにもつながります。そんな方法を、小中学生の子どもをもつ現役保育士がお伝えします。
レストランの準備で子どもの気持ちを盛り上げる
レストランごっこは、道具や衣装の準備から始めましょう。もちろん全部そろえる必要はなく、なければほかのもので代用したり、あるものを活用するだけでも十分です。いつもと違う特別な雰囲気を演出するなら、食器やカトラリーを変えてみてもいいでしょう。時間があれば、事前にメニュー表を準備しておくとより本格的になり、子どもたちも喜びますよ。準備の時間を一緒に楽しむことで、子どもの気持ちも盛り上がります。
<用意する物>
料理、エプロン、三角巾、テーブルクロス、紙ナプキン、お皿、コップ、箸、箸置き、スプーン、フォーク、メニュー表、伝票(メモ帳)、電卓など
ウェイトレス、レジ係、お客さんを決める
テーブルクロスや小道具があるだけでも、いつもの食卓は気分が変わるものですが、ここでもう一工夫。ウェイトレス、レジ係、お客さんなど役柄を決めましょう。子どもは役柄を演じるのが大好きです。きっと張り切ってその役目を果たそうとしてくれますよ。でも今回の目的は、食事を楽しむことなので、役柄にこだわる必要はありません。途中で交代しながら演じてみるのも楽しいですね。
子どもと一緒にテーブルセッティングを楽しむ
お子さんと一緒にテーブルセッティングをしてみましょう。レストランのように、机にテーブルクロスを敷いたり、箸、スプーン、フォーク、スプーン、食器をセットします。年齢が大きい子であれば、カトラリーを置く位置や向きに気を配るのもいいですね。もしあれば、紙ナプキンやお花も飾ってみると、よりレストランっぽくなります。
役柄を演じながらレストランごっこを楽しむ
準備ができたら、いよいよ開店です。 レストランのように、ウェイトレスがお客さんを食卓へ案内し、注文を取って、飲み物や料理を運びます。食事が始まったら、みんなでおしゃべりしながら楽しみましょう。食べ終わったらレジ係が会計をします。子どもが小さければ、食事はあらかじめ盛り付けておいて運んでもらうだけにしたり、大きければ食後にウェイトレスさんがお皿を洗うなど、年齢に応じてそれぞれの役目を替えてみるのもおすすめです。きっと、いつもの料理も一層美味しく感じられますよ。
まとめ
食事の時間は、家庭でもときどき雰囲気を変えるように心掛けると、楽しい時間に変身します。レストランごっこは楽しいだけでなく、料理をこぼさないように運ぶ、言われたことを理解して行動する、レジを真似する、片付ける、お客さんとしてレストランを楽しむなど、いろいろな刺激があり、子どもの発達にもとてもいいのです。やってみると、出す料理を間違えたりこぼしたりと、多少ハプニングもあるかもしれませんが、実際に体験したことで、「次は料理をゆっくり運んでみよう」と、子どもなりに考えることが学びになります。最初は少しママの負担が増えてしまいますが、子どもの好き嫌いが減ったり、進んでお手伝いしてくれるようになったりと、ゆくゆくは楽になっていくはずです。ママも好きな飲み物や食べ物を準備して、リラックスしながら一緒に楽しめるといいですね。