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泳げない子が増えている!?子どもに「クロール」の泳ぎ方を教えるポイント

最近は、授業時間が減ったために小学校高学年でも泳げない子が増えているそうです。そこで、今回は親が子どもに「クロール」を教えるコツについてまとめてみました。ポイントを押さえてサポートしてあげれば、子どもも楽しみながら練習できますよ。プールや海へ遊びに行く機会を利用して、教えてあげてはいかがでしょうか。ただ水遊びをするだけでなく、泳ぐ楽しさを知ってもらいたいですね。

 

顔や頭を水に浸ける:手本を見せて水に慣れる練習を

まずは、親が手本を見せながら一緒に口まで水に潜ります。次に「ん~」と鼻から息を吐きながら口を閉じて鼻まで水に浸けます。水面に顔を出したときには「パッ!」と息を吸い込みます。子どもが顔を水に浸られるようになったら、水中メガネをして顔を水に浸け、頭まで潜る練習をさせてみましょう。慣れてきたら、今度はダルマのように膝を抱えて力を抜き、体が水に浮くことを体験させましょう。

 

バタ足:座ってバタ足から始めよう。膝と足首は真っすぐに

まずはプールサイドへ腰かけ座った状態で足を水に浸け、バシャバシャとキックする練習から。足首を真っすぐ伸ばし、足を親指同士が軽く触れるくらいにやや内向きにするのがポイントです。次に、プールサイドへ腹ばいになって足だけ水に浸けてバタ足の練習をしてみましょう。慣れてきたら、水中へ入ってプールの縁をつかみ、水に体を浮かせてバタ足をします。太ももからつま先までを一直線にするようアドバイスしましょう。ビート板を使ったバタ足の練習では、腕が曲がらないようにビート板の向こう側を持つようにします。

 

けのび:伸びをするように真っすぐなフォームがポイント

次は、水泳の基本の「けのび」を練習してみましょう。水面が子どもの胸から首あたりにくる深さのプールで、まずはフォームを教えます。両腕で耳をはさんで腕を伸ばし、手が離れないよう親指同士を引っ掛けて手を重ねます。背筋が曲がらないよう、肘が横に広がらないようチェックしてあげましょう。プールの壁際に立って片足をプールの壁に付け、もう片方の足も壁に付けて両足で壁を蹴り、同時に身体を倒し指先から水に入ります。進むときは、身体を伸ばし両足を揃えて自分のヘソを見るようにします。親が軽く手を引いてあげてもいいですね。

 

クロールに挑戦:最初は腕を真っすぐに回す方法から

子どもの場合、大きなストロークで腕を伸ばして回すフォームを、陸上で始めると分かりやすいです。両腕を前に伸ばし、片方の腕を下から大きく一周させて元の位置に戻す動きを左右交互にします。回している腕が後ろへいったときに、肩と胸を振り向くように少しだけねじると肘が曲がらず、息継ぎもしやすくなります。手は指をピタッと揃えて、手招きするように手首を折って水をキャッチします。次に、水の中で立ったまま同じ動作を練習し、慣れたら顔を水に浸けてやってみます。腕の動きが分ったら、息継ぎをしないクロールの練習をします。最初のうちは、親が前に向い合って立ち、手首を外側から支え、タイミングを見て片方ずつ手を水の中へ押してあげましょう。クロールでは、肘を曲げない、ヘソを見る、膝と足首を真っすぐ伸ばす点ができているかを注意します。

 

息継ぎを覚える:ボビングで呼吸法とリズムを学んでから実践

息継ぎができないときは、水深が身長よりも深いところで行なう「ボビング」と呼ばれる水中ジャンプと息継ぎの練習をしてみましょう。まず息を吸っていったん潜り、床を蹴って水面に飛び上がります。そのとき水中では「ん~」と言いながら鼻から息を出し、水面に顔を出したときに「パッ!」と口で息を吸い込みます。これをリズムよく何度も繰り返すことで、呼吸法と息継ぎのリズムを覚えます。ボビングができるようになったら、水中に立った状態でクロールの息継ぎの練習をしましょう。顔を水につけ、腕が後ろに回ったときに少しだけ身体をねじり、クビを横へ振って顔だけを上げて息継ぎをします。親が前に立って手を支えるか、ビート板を持って歩きながら息継ぎの練習をしてみるのも効果的です。

 

まとめ

最近の小学校では、水泳の授業に割り当てられる時間が少なくいので、泳ぎが苦手な子が授業だけで上達するのはなかなか難しいようです。子どもと一緒にプールへ行って泳ぎ方を教えあげれば、親自身の運動にもなって一石二鳥ですね。何でもそうですが、親が子どもを大げさに褒めてあげると、子どものやる気も増して楽しく続けられます。教えるのが難しい場合は、スイミングスクール、短期講習会、市町村などが格安で運営している水泳教室などを利用してもいいですね。

 

sawaya

だいたいマジメ、ときどき脱力。
芸大卒、好奇心旺盛でハンパなモノ作りが得意です。
しっかりものの長女、マイペースな長男、ヤンチャな次男の育児を楽しんでます。