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知っておきたい!子どもの「熱中症対策」、予防からなったときの対処まで
2016年 7月 30日 11:30
夏休み、子どもとの思い出作りに出掛けることも多くなりますが、気になるのが熱中症。そこで今回は、子どもの熱中症対策についてまとめてみました。熱中症は子どもだけの問題ではありませんが、背の低い子どもは道路の照り返しなど、大人以上に熱中症になりやすい状況にあります。予防から、なってしまった場合の対応まで、しっかりと頭に入れて、暑さに負けずに夏を楽しみたいですね。
熱中症について知る、こんな症状に注意!
熱中症は、暑い環境に身体が耐えられなくなったときに生じるさまざまな症状の総称です。主に以下のような症状が現れます。
- めまい、顔のほてり、顔面蒼白
- 筋肉痛、手足がつる、筋肉のけいれん
- 全身倦怠感、吐き気、嘔吐、頭痛
- 汗が異常に出る、または汗が全く出ない
- 体温が高い
- 意識障害、ふらつく、自分で水分補給が出来ない
- 失神
熱中症には、「環境(屋外、屋内)」、「からだ」、「行動」の3つの要因があると言われています。今回は、要因別に熱中症のリスクを減らす対策ポイントを紹介します。
熱中症を防ぐには?熱中症になりやすい屋外「環境」に備える
熱中症の一番の対策は、暑い日に長時間屋外にいないようにすることですが、もし屋外へ出掛けるなら、以下の点に気を付けましょう。
- 帽子をかぶらせ直射日光を避ける
- 涼しい服、脱ぎ着しやすい服を着せる
- 飲み物を必ず持ち歩き、こまめに水分補給させる
- 携帯扇風機、団扇や扇子、瞬間冷却剤など、暑さをしのぐものを持って行く
- こまめに休憩をとり体調を整える
- 日陰を利用する
- 日差しの強い11~14時は、外遊びを控える
熱中症を防ぐには?熱中症になりやすい室内「環境」に備える
室内でも、熱中症になる恐れがあります。風通しが悪くエアコンが作動していない部屋や、停車中の車中などで、対策として気を付けたいのは以下の点です。
- カーテンだけでなく日除けシェード、グリーンカーテンなどを利用して日光を遮る
- 温度28℃以下、湿度60%以下を目安にし、エアコンを適度に使う
- 睡眠中も温度、湿度を目安以下に保つようにする
- エアコンと扇風機を併用して冷気を循環させる
- 寝る前、寝起きにコップ1杯の水を飲み、水分補給をする
- 車の窓にシェードを取り付ける
- 車に乗る前には、あらかじめ車中の温度を下げておく
- 少しの間でも子どもを車に残して離れない
下記の記事で、車内の温度を一気に下げる方法を紹介していますので、そちらも参考にしてください。
熱中症を防ぐには?暑さに負けない「からだ」に整える
睡眠不足や夏風邪を引いているときは、熱中症になりやすくなります。普段から充分な睡眠とバランスの良い食事を摂って、暑さに負けない体作りを心がけましょう。また、暑いからといって、エアコンの効いた室内ばかりに居ないで、適度に外遊びもして暑さに慣れさせることも大切です。外遊びは、日が高い11~14時の間は避け、朝夕の比較的涼しい時間帯を狙って、積極的に外遊びさせましょう。
熱中症を防ぐには?普段と違うところがないか「行動」を観察する
乳幼児の体は体温調節機能が未発達なうえ、遊びに夢中になると没頭してしまうので、体調不良も悪化するまで教えてくれないもの。なので、親がしっかり子どもの様子を観察することが大切ですね。次のような変化が見られたら、熱中症のサインかもしれないので要注意です。普段よりも敏感なくらいに注意して見守りましょう。
- 顔が赤くなる、または青白く顔色が悪い
- 体が熱い
- 元気がない
- 汗をたくさんかいている、逆にまったく汗をかいていない
- 歩き方がフラフラしている
- 頭がクラクラすると訴える
- 吐き気を訴える
熱中症になってしまったときの対応
熱中症の症状が子どもに現れたときには、まず涼しい場所に移動させて服をゆるめて体を冷やしましょう。首、脇の下、太腿の付け根を冷やすと効果的です。自分で水分が摂れるようなら、スポーツドリンクや経口補水液を飲ませて、充分に休ませ、回復を待ちます。経口補水液は自宅で作ることができます。作り方は下記リンクを参考にしてください。自分で水分を摂れない状態なら、すぐに医療機関に連れて行きましょう。もし、意識がない状態まで悪化してしまったら、すぐに救急車を呼びましょう。
◇冬だって!インフルエンザ、発熱、嘔吐下痢にも!「経口補水液」の作り方
まとめ
我が家の長女は暑さに弱く、屋外だけでなく、室内で熱中症になったことがあります。エアコンをタイマーで切れるようにして就寝することが多いのですが、翌朝早くから朝日が照りつけ、起きてきた長女は気分が悪くなってしまいました。寝ている間は意外と汗をかき、体中の水分が出てしまうので脱水症状を起こしやすいそうです。以来、就寝前と寝起きには水分を摂らせるようにしています。また、お盆の帰省ラッシュ時の車内も要注意です。車中はエアコンを付けていても、けっこう暑くなります。長女は乗り物酔いがあるため、助手席に座らせたのですが、これがマズかった。フロントガラスからの直射日光を浴びてダウンしてしまいました。長距離移動する車中では、後部座席に座らせて窓に遮光カーテンを付けるなど工夫したほうが良さそうです。どうか、みなさんも熱中症には充分に気を付けて、暑い夏を元気に乗り切ってくださいね!