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「子どもの車酔い」帰省や旅行の前に知っておきたい、予防のポイント4つ

ドライブ時の悩みの1つ、子どもの車酔い。今回は、子どもの車酔いを防ぐためのポイントを、アロマの活用も含めてご紹介します。特に長距離や山道のドライブでは、心配なママも多いですよね。車酔いは体調や気分によっても大きく左右されます。ママが上手にコントロールして、楽しいドライブにしましょう。

 

車酔いを起こしやすい要因を取り除こう

平衡感覚が発達段階にある3歳ぐらいから小学校中学年くらいの子どもは、特に車酔いしやすい年齢にあります。そこに睡眠不足、臭い、胃の不調、酔ってしまうのではという不安感といった精神的な要因が加わると、さらに酔いやすくなってしまいます。ただしこれらの要因は、少し気をつけるだけで減らすことができます。

 

アロマで安眠!睡眠不足に気を付けて

睡眠不足は車酔いの大きな要因です。でも、お出かけ前日の子どもは、興奮してなかなか寝ないことも多いですね。そんなときはラベンダーやオレンジスイートなどのアロマで、リラックスさせましょう。ティッシュに精油を1~2滴垂らし、枕元に置くだけでいいですよ。また、体温が下がるときに眠気が出てくるので、入浴は寝る2~5時間前までに済ませるのがおすすめです。

 

車の臭い対策には、抗菌作用の「ティートゥリー」

車の中の雑菌や真菌(カビ菌)は、嫌な臭いの原因になります。そんなときは抗菌・抗真菌作用のあるティートゥリーの精油を、エタノールと精製水で希釈して作る、ルームスプレーを活用しましょう。単独使用でも良いですが、日本人には馴染みのない独特の青臭い香りのため、同じく抗菌作用が期待できるレモンの精油をブレンドすると、嗅ぎやすい香りになるのでオススメです。お出掛けの1時間くらい前に、車内にスプレーしておくといいでしょう。

 

お腹は減りすぎも、いっぱいもNG

車酔いの予防では、食事にも気を付けましょう。空腹時や低血糖時は酔いやすくなるので、空腹のままのお出掛けは避けます。ドライブ前の食事は、うどんやおにぎりなど消化が良いものにして、お出掛けの30分から1時間前までに済ませるのがいいでしょう。また、乗車中の低血糖対策に、アメを用意しておくと安心です。

 

酔い止めの効果を最大化するテクニック

お薬全般のもつ効果の1つに、「プラセボ(偽薬)効果」というものがあります。これは、よく効くと思って飲んだ方が、薬の効果が出やすいというものです。特に車酔いは、心理的な影響も大きいため、酔い止めを飲ませたら、「よく効くお薬を飲んだから、大丈夫だよ」と子どもへ声をかけてあげましょう。酔ってから効くタイプの酔い止めもありますが、子どもに安心感を与えるためにも、乗車の30分前までの服用がおすすめです。

 

乗車中は、子どもの気を紛らわせて

乗車中の服装はゆったりした、体を締め付けないものにしましょう。子どもが「酔うかも」と考えずに済むよう、クイズやしりとり、歌を歌ったりして気を紛らわせるのも良いです。また親が「酔ったらどうしよう」と過剰に心配すると、子どもにもその不安が伝わります。親が大らかな気持ちでいることも、大切なことかもしれないですね。

 

まとめ

子どもの体調を整えてあげたり、「酔うかも」という不安を取り除いてあげるのは、ママの腕の見せ所です。ちょっとの工夫で車酔いを防げると、親子で安心して移動できるようになりますね。もちろん、急発進や急ブレーキを避けることもお忘れなく。子どもと一緒に、楽しいドライブの思い出を作りましょう。

 

SEIKA(薬剤師・アロマテラピーインストラクター)


慌ただしい毎日の中にも、アロマをちょっとプラスして楽しんでいます。子供のパワーに負けない体を目指したい、3児の母です。薬剤師、AEAJ認定アロマテラピーインストラクター。