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【整理整頓を始めよう36】女性は要注意?「話が長い人」は片付けも苦手!?

過去2回の連載で「散在しがちな人」「痩せたいのに痩せられない人」は、片付けが苦手という例を2つご紹介しました。最後にご紹介するのは、「話が長い人は片付けが苦手」というお話です。私の周りの愛すべき友人のなかにも、話が異常に長い人が何人かいて、久しぶりに会うのは嬉しいけれど、先の見えない話が始まると「あ!まだ治っていなかったか!」と小さなため息がこっそり出ます(笑)。そして彼女たちは、お片付けが苦手です。ということは、話し方を変えていけば、もしかしたら片付けが得意になるかもしれませんよ。

 

楽しく話しているうちに、何の話しだか分らなくなったら要注意!

特に女性同士では、おしゃべりのなかで必ずいるのが「話が長い人」。自分の話が長いのは気にならなくても、他人の話が長いのは嫌なものですね(笑)。ちょっとした質問に答えて欲しいだけなのに、まずはまったく関係ないことから話し始め、さらには途中で横道にそれ、ついには話している本人が「あれ?で、何だっけ?」とゴールを見失うこともしばしば。こういう人は、間違いなく片付けが苦手です!

 

話の組み立ても片付けと同じ、整理整頓ができれば分かりやすい

話が簡潔で分かりやすく伝えられる人は、話しながら、頭のなかで次のようなことを考えています。

  • この説明は分かりにくいから省こう
  • この部分については分類して伝えてみよう
  • 話す順番はみんなの関心あることからにしよう
  • 結論は、こんな風にまとめると伝わりやすいかな

要するに、情報伝達の整理整頓をしているのです。逆に、話が長くて要領を得ない人は、自分の話したいことを取捨選択せずに全て伝えようとします。整理整頓=取捨選択の得意不得意は、物も情報も同じですから、話が長くまとまらない人のお家は、たいてい物が溢れているのです。

 

自分の話し方を意識する習慣を

人の話し方には注意が向きますが、自分の話し方には誰しも無頓着になりがちです。けれども、「言葉に気を付けなさい、それはいつか行動になるから」という名言があるように、使う言葉や話し方に気を付けると、行動も変わってきます。「片付けが苦手かも!」と思い当たるなら、話し方のクセを見直してみましょう。一番先に結論を伝え、次にその理由を手短に説明する。この方法を練習していくと、話のなかの無駄な贅肉が落ち、骨子だけの簡潔な話し方になります。話の組み立て方を整理整頓できると、部屋の片付けも進むようになりますよ。

 

悩みを解決したい訳でもない?ときには聞き流す能力も

最後に。とは言え、女性同士の会話は、あまり簡潔にしすぎると、少し摩擦が起きるかもしれないので注意が必要です。取り留めのない相談か愚痴かわからないような話は、聞く方にはストレスが溜まりますが、話している方にとっては会話そのものが目的だったりするものです。女性の悩みは、ただ聞いてほしいだけで、解決してほしい訳でもないということがよくありますから、自身の話に気を付けることは大いにしていただき、他者の話はほどほどに聞き流すことも、円滑なコミュニケーションには必要なスキルですね(笑)。

 

 

Be Present代表 尾井理恵

ヨガ、整理整頓、ベジ和食のレッスン、コンサルティングを行う「Be Present」代表。横浜市在住。整理整頓のアドバイザーとして各地で講演、個人宅でのコンサルティングを行っています。また、自宅兼スタジオおよびスクール講師のほか、定期的にヨガ、料理教室のイベントを開催しています。Facebookはこちら