暮らし
【不調の薬膳1】「肩こり・神経痛」に、血の巡りを改善するメニュー4選
2016年 6月 4日 00:40
曇りの日が少しずつ増え、傘を持って歩く人の姿も見かけるようになりました。今回は、天候不順とも関係の深い肩こりや、神経痛などの症状を緩和し、「血の巡りをよくする」レシピを4つお届けします。血行が悪くなると、栄養が体全体に行き渡らず、随所に痛みが出るなどの症状が現れます。また、運動不足やストレスなどが影響して、血流の悪化が進むことも考えられます。血の巡りを改善しながら、エネルギーを補充して元気になるレシピや、いつものメニューをちょっとアレンジするだけで完成するレシピまで、彩り豊かにご紹介します。
黒キクラゲをたっぷり使った八宝菜のレシピ
お子さんも大好きな八宝菜は、野菜だけでなくシーフード全般を使用するので栄養バランスの優れたメニューです。血の巡りを良くするためには、黒キクラゲを少し多めに加えます。乾燥キクラゲはそのままでは食べられないので、しっかり水に浸けて戻します。黒キクラゲは、キノコの仲間ですので、お通じがすっきりしない方にもおすすめですが、よく噛まないと消化が悪いので気を付けましょう。
お刺身にもサラダにも!シソを加えて爽やかに
シソは、独特の爽やかさと含まれる栄養素から、葉だけでなく、種子や茎も食用となる人気の食材です。熱や毒素を解く作用があることから、日本では「ツマ」として利用されるのも納得がいきますね。これまでは食べなかった方も、魚やサラダと一緒に残さずいただきましょう。シソが含むβカロテンは、活性酸素から身を守る効果があるといわれますので、「歳を感じる」が口癖の方にもおすすめします。
ネギを一緒にいただく!イワシの甘辛あんかけ
この季節のイワシは旬を迎えていますので、おかずにするのにもってこい。また体をあたためる作用もありますので、何となく風邪っぽさを感じる方にもおすすめです。青魚は全般に、血流促進効果がありますよ。肩こりや腰痛が気になる場合は、ネギをたっぷりトッピングして発汗を促します。片栗粉とダシ、醤油ベースのあんかけタレには、唐辛子を少しプラスして調味することで、さらなる発汗作用も期待できます。生のネギが苦手な方は、タレと一緒に火を通すことで、ネギの甘味を引き出しましょう。
黒酢タレでいただく!お弁当にも入れたいミートボール
お子さんにパパに、そしてお弁当にも人気の食べやすいミートボール。おいしさはもちろん、良質タンパク質を消化よくいただけてうれしいですね。肩こりや神経痛などで辛さを抱える方には、タレに黒酢を加えることをおすすめします。黒酢は、美肌効果もさることながら、体の代謝を良くする効果も期待できます。酸っぱい味が苦手なお子さん用には、お酢ナシのタレを使用、ママ、パパ用のミートボールにだけ黒酢を少しかけましょう。黒酢の替わりに、米酢でも代用できます。お酢は摂りすぎにより胃を痛めることがありますので、薄めたり、量を加減します。
まとめ
生活リズムの乱れや運動不足が招く血行不良は、肩こりや神経痛、女性では月経痛を引き起こすことがあります。ご紹介したレシピのなかにあるシソは、爽快感のある香りでリラックス効果があると言われていますので、月経により気分がすぐれない場合は香りに頼ってもよいでしょう。薬膳の効果は「絶対」ではありませんので、強い不調を感じる場合は必ず専門医を受診することが大切です。