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出産後働きたい女性8割、働いて欲しい夫7割、家庭との両立に必要なのは?

みなさんは、出産後も働き続けたいと思っていますか?今回は、20〜50代の男女800人に行なった「女性の働き方、働きがいに関するアンケート調査」の結果をご紹介します。出産後に働きたいと思っている女性は8割、働いて欲しいと思っている男性は7割いましたが、実現しているのは全員ではないようです。仕事と家庭の両立に必要なものは何なのでしょうか。

 

出産後に職場復帰したい人は5割以上、パートも含むと8割以上

通信販売の「ショップジャパン」を運営するオークローンマーケティングが、首都圏に住む20〜50代の会社員男女800人を対象に行なった「女性の働き方・働きがいに関する調査」が発表されました。そのなかで、「産休・育児休暇後に職場に復帰したい」と答えた女性は5割以上、また8割以上が、パートや再就職も含めて「働きたい」と考えていることが分かりました。また男性に同じ質問を投げかけたところ、「職場復帰して欲しい」という回答が42%。再就職やパートも含めて働いて欲しいと思っている人は76.5%と、女性と近い割合で「妻に働いて欲しい」と思っていると分かりました。

 

働くママの4人に1人は仕事と育児の両立に課題を感じている

実際に子どものいる女性のなかで、「産休後すぐに職場に復帰し、仕事と育児を両立したい(してほしい)」「産休・育児休暇後に職場復帰し、仕事と育児を両立したい(してほしい)」と回答した人に、現在、仕事と育児を両立ができていると思うかを聞いたところ、「あまり両立できていない」「両立できていない」と答えた人は24.5%となり、約4人に1人が課題を感じているという結果になっています。

 

欲しいのは「夫や家族の理解と協力」と「職場の雰囲気」

次に回答者全員へ、女性が仕事と家庭・育児を両立させるために必要と思うことを尋ねたところ、最も多かったのが女性の8割、男性の7割が回答した「夫・家族の理解・協力(家事や育児の分担など)」でした。次いで「職場の雰囲気」や「上司の理解」となっており、子育て世代の女性を受け入れる職場の同僚や上司の理解も重要な要素であることが分かります。

 

フレキシブルな働き方を希望しても、制度が追いつかず

仕事と家庭・育児を両立させるために必要な制度を尋ねたところ、女性の回答トップ3は「短時間勤務制度(82.8%)」、「産休・育休(72.5%)」、「フレックスタイム制度(72.3%)」となりました。次に、実際に整備されている制度を聞いたところ、「産休・育休」が65.5%となったものの、一番必要と回答した「短時間勤務制度」は51.5%、「フレックスタイム制度」は21%と導入率が低いことが分かりました。 

さらに必要な制度として挙げられたものには、「1時間単位での有給取得(58.5%)」や「テレワーク(在宅勤務)(50.3%)」を上げた人も多く、働く時間を自由に調整したいと感じている人が多いようです。また男性の回答では、「夫への配偶者出産休暇の付与」が必要という回答が56.8%なのに対し、実際にあると回答したのは21.3%と、こちらもニーズと制度のギャップがあることが分かります。

 

まとめ

女性が働きたいと思っても、本人たちの努力だけではまだまだ不足があるようです。働き方が多様化してきているとは言え、まだまだ課題もあり、実際に職場復帰している人も多くはないことが分かりました。当事者も職場や周りの人々も含めて、新し働き方を模索していく必要があるのかもしれませんね。

 

◇≪女性の働き方・働きがいに関するアンケート調査≫女性の活躍には夫・家族の協力が必要不可欠!~ショップジャパンは2016年度より新制度をスタート~(オークローンマーケティング)
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000164.000001915.html

 

qufour(クフール)編集部

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