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「日本三大桜の名所」と「日本三大桜」に行ってみない?
2016年 3月 7日 11:00
今年も桜前線の北上日程がニュースになり始めました。今回は、「桜の名所」と「桜の木」、それぞれの日本三大名所をご紹介します。近場の桜を見るのもいいですが、今年の春は開花予想日に合わせて少し遠出をして、日本の誇る名桜を見てはいかがでしょうか。きっと「日本人で良かった」という感動を味わえますよ。
「日本三大桜の名所」と「日本三大桜」
日本三大桜の名所は、それぞれ地域一帯の桜が桜の名所として指定されており、青森県の弘前公園、長野県の高遠城址公園、奈良県の吉野山があります。一方、日本三大桜は、一本の桜の木が名桜として指定されており、福島県の三春滝桜、山梨県の神代桜、岐阜県の淡墨桜があります。指定されている桜の木はどれも1000年以上の樹齢を重ねており、見れば日本三大と名乗るのにふさわしい桜だと分かるはず。
日本三大桜の名所:弘前公園(青森県)
青森県にある弘前城は、毎年四月下旬に「弘前さくらまつり」が開催され、本丸や植物園も有料で11月まで開放されます。弘前公園は、約50種、2600本もの桜が咲き乱れ、堀の両側に桜が並ぶ「桜トンネル」、日本最古のソメイヨシノ、日本最大5mの幹のソメイヨシノが名物となっています。お祭りの開催中は、園内に200もの露店が並び、津軽三味線など演芸のイベントもあるので、見どころ満載です。
日本三大桜の名所:高遠城址公園(長野県)
高遠城址公園(たかとおじょうしこうえん)は、長野県の南アルプスに位置する高遠城を中心とする公園です。園内では、四月上旬から「高遠さくらまつり」が開催され、1500本ものコヒガンザクラが園内をピンク色に染めます。また期間中には露店や演芸のイベントがあるほか、公園近隣には美術館や博物館もあり、親子で楽しめますよ。入園は有料で、シャトルバスの運行があります。
日本三大桜の名所:吉野山(奈良県)
奈良県にある吉野山は、尾根全体がユネスコ世界遺産に登録されており、山下の北から順に下千本、中千本、上千本、奥千本と呼ばれるエリアごとの桜が見どころ。全体では、シロヤマザクラをはじめとする200種の桜が3万本あるとされ、山や谷をピンク色に染めます。桜の季節になると、有料駐車場、シャトルバスが運行され、エリアごとの桜や世界遺産の神社を楽しむことができます。
日本三大桜:三春滝桜(福島県)
三春滝桜(みはるたきざくら)は福島県三春にある樹齢1000年のベニシダレザクラです。三春滝桜は、三春町にあり、四方の枝からピンクの桜が、滝が流れるように咲き誇ることからこの名前で呼ばれるようになりました。高さは13.5m、根周りは11.3mもあり、あまりの荘厳さに圧倒される方も多いはず。皇居正殿の杉戸絵の一つ「桜」は、三春滝桜がモチーフと言われています。
日本三大桜:神代桜(山梨県)
神代桜(じんだいさくら)は、山梨県の実相寺にあるエドヒガンザクラです。日本武尊(ヤマトタケル)によって植えられたと言われており、樹齢は1800~2000年、高さ10.3m、根周りは11.8mもあります。その他にも境内には、ソメイヨシノが30本、ラッパ水仙が15万株植えられており、桜のピンクと水仙の白と黄色が織りなす風景は、ぜひ写真に残して欲しいところです。
日本三大桜:淡墨桜(岐阜県)
淡墨桜(うすずみさくら)は、岐阜県の淡墨公園にあるエドヒガンザクラです。淡墨桜という名の由来には、つぼみのときは薄ピンク色、満開になると白色、散り際には薄い墨色になることにちなんでいるそう。淡墨桜は樹齢が1500年余りと推定されており、第26代天皇である継体天皇によってお手植えされたと言われています。高さは16 m、枝張りは全方25m以上もあり、地域の人々によって大切に保護されている様子も伺えます。