暮らし

【整理整頓を始めよう18】奥行きを制すれば整頓上手!奥行き活用の工夫

収納のなかには、奥行きが深すぎるために使いにくい場所があります。今回は、実例を交えながら解決方法をお伝えします。私が依頼を受けたお宅でも、「奥行きがありすぎる故のお悩み」がありました。この深すぎる奥行きを活かすことができると、想像以上に収納力がアップして、使いやすくなります。みなさんのヒントになれば嬉しいです。

 

奥行きのある収納は危険ゾーン?

奥行きのある収納では、普段使いの物をどんどん手前に置いてしまい奥の物が見えなくなった結果、使わなくなるというのがありがちです。使わない=不要な物なのに、見えないために数年はそこに鎮座していることになり、手前の場所だけがゴチャゴチャしていきます。例えば、洗面所やキッチンで、シンクの下や隙間などの収納が危険ゾーンです。この奥行きのある収納を有効に使うには、2つのポイントがあります。一つは、奥が見えるようにすること。もう一つは奥の物を手前に引き出せるようにすることです。

 

洗面所の奥行きある収納のお悩み

相談を受けたお宅の洗面所の脇には、奥行き寸法が写真のようにタオル3列分もある収納棚がありました。収納力はありますが、タオルを平積みしているので、奥にしまったタオルは一生太陽を浴びることがなさそうな環境です(笑)。幅も20cm程度しかないため、既製の収納ボックスは入りません。でも、ちょっとした工夫で解決することができます。

 

既製品のカゴと結束バンドで奥行きアレンジ

用意したのは幅に合わせたカゴと結束バンドです。間口の幅に合うカゴは奥行きが足りませんが、結束バンドで3個連結させると、奥行きもカバーできる大きさに変身しました。ぴったりサイズを探すより、幅が合うカゴを奥行きサイズに合わせて連結アレンジする方が簡単です。「下着類を洗面所へ収納したくても、棚の奥行きがありすぎてできずにいましたが、連結カゴのおかげで家族全員分を置けるようになりました!」と大変喜んでいただきました。

 

奥行きを制すれば整頓上手

洗面所やキッチンの下の収納も、奥行きや高さがある収納です。収納するものに合わせた幅のカゴで手前に引き出せる収納に変えると、暗くて見えない収納場所の奥も生きてきます。カゴの奥行きが足りなければ、結束バンドで連結して、奥行きアレンジをしてみてください。デットスペースに不要なものをため込まないで、有効活用する!奥行きを制すれば、整頓上手になれますよ。ぜひ取り入れてみてくださいね!

 

Be Present代表 尾井理恵

ヨガ、整理整頓、ベジ和食のレッスン、コンサルティングを行う「Be Present」代表。横浜市在住。整理整頓のアドバイザーとして各地で講演、個人宅でのコンサルティングを行っています。また、自宅兼スタジオおよびスクール講師のほか、定期的にヨガ、料理教室のイベントを開催しています。Facebookはこちら