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【整理整頓の始めよう14】なかなか捨てられない物の気持ちいい手放し方

今回は「リサイクル」を活用して、なかなか捨てられない物とサヨナラする方法についてお伝えします。前回、「リサイクルバザー」を自宅で開催して物を処分する方法をご紹介しましたが、これをもう少し掘り下げたいと思います。

 

捨てることが苦痛にならないよう、手放し方の選択肢を広げる

整理の定義は、「必要な物と不要な物を分けて、不要な物を捨てること」でした。ただ、捨てる方法が「廃棄する」だけだと、どうしても躊躇してしまう場合があります。持ち物には多かれ少なかれ思い出があるので、ゴミにすることへの抵抗感や痛み、「もったいない」という感情を伴うからです。ただ捨てるのではなく、手放し方の選択肢を広げてあげたり、自分の感情を受け止めてケアできるようになると、今の自分にとって不要な物を手放しやすくなります。

 

「売る」「譲る」「寄付する」、捨てるだけでない手放し方

例えば、今の自分には必要のない物でも、誰かが必要としくれれば、手放しやすくなります。その「誰か」を見つける方法の一つが「リサイクル」です。最近ではリサイクルの方法も増えていて、買い取ってもらうだけでなく、Webやアプリタイプのネットオークション、SNSへの投稿など、家にいながら新しい持ち主を探す方法も盛んに活用されています。気楽に試せるもの、時間がかかってもよい買い手が見つかるものなどメリットデメリットがあるので、いろいろ試して、自分にあったリサイクル方法を見つけてみましょう。

 

<リサイクルの方法>

1.古着屋、リサイクルショップに買い取ってもらう
2.自分で販売する
  A)バザー、フリーマーケットなどに出店
  B)ネットオークションやスマホアプリなどで販売
  C)自宅のホームパーティーで「自宅バザー」を開催
3.お友達に譲る
4.寄付する

手放す物に感謝して、自分の感情をケアする

「もったいない」という自分の感情をケアする方法に「サヨナラに感謝する」という考え方を取り入れてみて下さい。これは案外効果的です。人との別れの場面では、寂しさや悲しさがあるなかでも、相手へ感謝が生まれると、その別れが昇華され気持ちが楽になっていきますね。これと同じように、物との別れにも感謝の気持ちを持つと、気持ちが楽になって前向きになれますよ。昔、自分を素敵に見せてくれた洋服や靴、便利な生活を与えてくれた電化製品や調理器具など、これらを手放すときは、新しいもらい手がなくゴミ箱行きだとしても、感謝の気持ちを込めてできればきれいな状態にして手放しましょう。

 

手放し上手が買い物上手になる

物を手放すことを決めたあとに、新しい持ち主を探そうとすると、物をきれいにする、畳む、写真に撮って投稿するなど何らかの手間がかかります。こういった物理的な手間をかけ、心の痛みを味わうと、次に買い物をする時に、「本当に必要な物か」「長く付き合っていける物か」を吟味するようになります。「手放し上手」は「買い物上手」への近道です。

 

 

Be Present代表 尾井理恵

ヨガ、整理整頓、ベジ和食のレッスン、コンサルティングを行う「Be Present」代表。横浜市在住。整理整頓のアドバイザーとして各地で講演、個人宅でのコンサルティングを行っています。また、自宅兼スタジオおよびスクール講師のほか、定期的にヨガ、料理教室のイベントを開催しています。Facebookはこちら