暮らし
「お食い初め」ってなぁに?由来、やり方、招かれたときは、どうすれば?
2015年 11月 24日 21:45
赤ちゃんが生まれて3~4ヶ月というと、ようやく子育てにも慣れ始める頃ですね。この時期には「お食い初め」という儀式があります。でもお食い初めってどんなことをやるの?お祝いに招かれたけど何を持っていけばいいの?という方のために、お食い初めについてご紹介します。
お食い初めはどんな儀式?
お食い初めは「子どもが一生食べ物に困らないように」という願いをこめて、赤ちゃんの口にごちそうをつけて食べる真似をする儀式です。「百日祝い」とも呼ばれ、生後100日目に行うことが多いのですが、110日、120日に行う地域もあります。また、初めて箸を使うことから「箸初め」、丈夫な歯に育つようにとの願いから「歯固め」など呼び名も地域によってさまざまです。古くは平安時代から行われている儀式で、両家の祖父母や親戚、親しい友人を招いて行われてきました。近頃は、両家の祖父母と両親で行ったり、実家が遠方の場合は両親だけで行うこともあるようです。
儀式の方法は?どうやってやるの?
「養い親」と呼ばれる人が赤ちゃんを膝の上に抱き、祝い膳に用意した一汁三菜を食べさせる真似をします。「養い親」は長寿にあやかる意味を込めて、その場に集まったなかで一番の年長者にお願いしましょう。男の子なら男性、女の子なら女性が行ないます。伝統的な祝い膳の器は男の子なら朱塗り、女の子なら内側が朱塗りで外側が黒塗りの漆器で、母方の実家から贈られるという風習があります。「その子どものためにそろえた、新品の食器を使う」という意味もあるので、最近では、その後も使えるベビー用食器を使う家庭も増えています。
料理は鯛などお頭付きの焼き魚、赤飯、吸い物、煮物、香の物を用意し、祝い箸と歯固め石を揃えます。祝い箸は、箸の両端が細くなっていて柳でできたお箸。歯固め石は、歯が丈夫になるようにという願いをこめて、石を箸の先でちょんと触れたあとに、赤ちゃんの歯茎をちょんと触れます。食事と歯固めの儀式の順番は下記通りです。
赤飯→吸い物→赤飯→焼き魚→赤飯→吸い物→赤飯→煮物→赤飯→吸い物→赤飯→香り物→赤飯→吸い物→赤飯→歯固め石→赤飯→吸い物→赤飯
しきたりなどに迷ったときは?
お食い初めの進め方や、用意する料理など、地域によってさまざまなしきたりがあるようです。また時代とともに、お食い初めのやり方も変化し、最近ではレストランで行ったり、改めて食器を用意しない家庭もあったりと、より簡素化する傾向もあります。どちらにしても、その家ごとにしきたりやこだわりがある場合もあるので、迷ったときは事前に祖父母に相談しておくのがいいでしょう。
お食い初めに招かれたら
お食い初めに招かれたら、祝いの品を持参するか祝い膳程度の額を包むのがいいでしょう。相場は5,000~1万円位と言われています。現金を包む場合は、表書きを「初祝膳」「祝御食初」などとし、水引は紅白の蝶結びにしましょう。祝いの品の場合は、果物やケーキなど当日みんなで食べられるものか食器や離乳食の本など、これから必要になる「食に関連するもの」を選ぶといいかもしれません。出産祝いにベビー用食器を贈られている場合も多いので、重ならないように事前に確認しておくといいでしょう。
まとめ
お食い初めは家族や親族で集まって子どもの成長を祝う良い機会です。しかしお母さん自身は子どもの世話が大変だったり、まだまだ体調が万全ではなかったりと、準備は大変かもしれません。我が家では普段使いの食器に買ってきた料理で済ませましたが、お食い初めのできるお店や仕出しのお食い初めセットなどを活用するのもいいですね。どちらにしてもあまり堅苦しくせず、状況に合わせて、楽しくお祝いできるが一番いいのではないでしょうか。