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ハロウィンで、仮装して「トリック・オア・トリート」と言うのはなぜ?
2015年 10月 15日 09:30
日本でも人気急上昇中のハロウィンですが、元々は何のためのお祭りか知っていますか?またなぜ、ハロウィンでは仮装するのでしょうか。さらに「ジャック・オー・ランタン」の由来や、「トリック・オア・トリート」という理由は言えますか?どれも子どもたちに聞かれたら困りますね。今回は、知っているようで知らない、ハロウィンについてご紹介します。
ハロウィンは、何のためのお祭り?
ハロウィンの起源は、秋の収穫を祝い、悪霊を追い出すために行われていた古代ケルト人の宗教行事だと言われています。ケルト人の1年の終わりは、10月31日。この日の夜に死者の霊や悪霊がやってきて、畑の作物を荒らすと信じられていました。その後、カトリック教会の全ての聖人と殉教者の記念日である11月1日の「万聖節」と融合し、その前夜祭という意味で「All Hallow’s(諸聖人) Eve(前夜)」と呼ばれるようになり、それがなまって現在の「Halloween」になったと言われています。
どうしてハロウィンでは仮装するの?
アメリカでは、ハロウィンの晩には、お化けや魔女に仮装した大人や子どもが街中を練り歩きます。この日は、死者の霊だけでなく悪霊も出てくると考えられていたため、悪霊から身を守るためにお化けや魔女に仮装するようになったと言われています。現在では、もともとの宗教的な習慣は薄れて、ひとつの楽しいイベントとして定着しています。
かぼちゃのお化け「ジャック・オー・ランタン」の由来は?
ジャック・オー・ランタンは、ハロウィンの時期に見かけるカボチャを使ったランタンのことです。昔、悪いことばかりしていたジャックという男が、死後に天国にも地獄にも立ち入りを拒否されて、永遠にその間を彷徨うことになったという言い伝えがあります。彷徨うジャックが持っているのが、足元を照らすためにカブをくりぬいて作ったランタン。この言い伝えが広がっていく過程で、カブからかぼちゃ変わったという説が有名です。
「トリック・オア・トリート」って言うのはなぜ?
日本では、「Trick or treat(トリック・オア・トリート) 」は、「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!」と訳されることが多いですね。元々はクリスチャンが各家庭を回って、ケーキをもらって家族の霊に祈りを捧げるというヨーロッパの儀式で、ケーキもらえないと霊が静まらず、悪さすると考えられていました。この儀式が転じて、子どもたちが各家庭を回ってお菓子をもらうようになったのです。子どもたちを迎える大人は、「Happy Halloween!(ハッピーハロウィン)」と言って、お菓子をあげるのが風習です。
まとめ
ここ数年で日本でもハロウィンは、仮装を楽しむイベントとして定番化しつつあります。ハロウィンにまつわるちょっとした豆知識を、普段の会話に取り入れてみると、盛り上がるかもしれませんね。