暮らし
「エクストラバージンオリーブオイル」は火を通しちゃダメなの?
2015年 9月 8日 18:00
「エクストラバージンオリーブオイル」と「ピュアオリーブオイル」。どちらか1本しか買ってない人がほとんどだと思いますが、実は「エクストラバージンオリーブオイル」は火を通す料理では使わない方がいいという話も。オリーブオイルの正しい使い分けについて、代表的な料理を例に解説します。
ペペロンチーノにはどちらを使う?
ペペロンチーノでは、ニンニクと唐辛子をオリーブオイルで炒めますよね。この時のオリーブオイルは「ピュアオリーブオイル」を使うのが正解です。ただ、パスタをからませてお皿に盛った後、少し「エクストラバージンオリーブオイル」をかけると香り付けになります。
トマトとチーズのカプレーゼにはどちらを使う?
全く火を通さないトマトとチーズのカプレーゼには、「エクストラバージンオリーブオイル」を使います。エキストラバージン独特の風味がカプレーゼに良くマッチしますよ。
アヒージョにはどちらを使う?
オリーブオイルでじっくり煮込むアヒージョでは、「ピュアオリーブオイル」を使います。ただし、弱火でじっくり煮込む場合は、「エクストラバージンオリーブオイル」も利用出来ます。
なぜ「エクストラバージンオリーブオイル」は火を通さない方がいいのか。
なぜ、「エクストラバージンオリーブオイル」は火を通す料理に使わない方がいいのか。その理由は不純物の量にあります。精製されているため不純物のほとんど無い「ピュアオリーブオイル」は、220度ぐらいまで熱しないと煙は出ませんが、オリーブを搾っただけで不純物がたくさん含まれている「エクストラバージンオリーブオイル」は、170度ぐらいで煙が出始めます。煙が出てしまうとせっかくの風味が飛ぶ上に、苦味が増すなど味も変化してしまいます。このため、あまり高温になる料理に使わない方が、「エクストラバージンオリーブオイル」の風味が楽しめるのです。
「エクストラバージンオリーブオイル」と「ピュアオリーブオイル」。どちらか1本しか買っていなかった方は、この機会に2種類のオリーブオイルを揃えてみてはいかがですか?