老師オグチの家電カンフー

サイフと紛失防止トラッカーを同時に新調して金運向上?

カンフーには広く「訓練を積み重ねる」といった意味があります。「老師オグチの家電カンフー」は、ライターの小口覺が家電をネタに、角度を変えてさらに突き詰めて考えてみるコーナーです
新旧サイフ。ともにMYWALIT(マイワリット)の「2つ折りウォレット」

サイフがだいぶボロっちくなってきました。もうすでに10年近く使ってるような気もします。風水的にはサイフの寿命は3年だそうですが、それこそサイフに優しくないですよね。とはいえ、気分的に新調したくなったので、同じメーカーの同じ形のサイフを購入しました。純粋に新しいサイフは気分が良く、お金が入ってきそうな気もします(単純)。

開くと内側がカラフルなのが気に入っている

さて、金運の最低限の基準は、サイフをなくさないことじゃないでしょうか。風水にハマりがちな女子ほどサイフやケータイをなくしがちに見えるのは、私の偏見ですかね。慎重さには個人差がありますが、サイフを見失った時、どれだけ素早く手元に取り戻せるかが勝負です。

今は便利なもんで、位置情報をスマホなどから確認できる小型のスマートトラッカー(紛失防止トラッカー/置き忘れ防止タグ)をサイフに仕込んでおけます。つい数年前までは、サイフを落としたらこれまでの道を逆に辿るか、交番に駆け込み、拾った人の善良さに頼るほかありませんでしたからね。昔の人からすれば、千里眼のような神通力に近いです。

さて、スマートトラッカーは、これまでAppleの「AirTag」を使用してきましたが、これもサイフの新調を機にカードタイプのバッファロー「BSST01BK」に交換しました。これ、AirTagと同じくiPhoneやiPadの「探す」アプリで使える上、2,980円とかなりおサイフに優しいのが特徴です。その上、クレジットカードなどに近いサイズで、サイフへの収まりが良い。

これまでは「AirTag」を小銭入れスペースに入れていた。厚みがあり、また磁石が備わっているので、サイフの中でなんとなく居心地が悪かった
バッファロー「BSST01BK」。販路限定販売で、価格は2,980円。対応はiOSのみ
裏面にはブザー用の穴が見える。防水性能は「IPX6」等級
厚さはクレジットカードの2枚分ぐらい(2.4mm)

機能自体はシンプルで「『探す』アプリからの位置検索」「音を鳴らして場所を特定する」「持ち物が手元を離れたときにプッシュ通知で知らせる」の3つ。同じアプリで使えるので、これまで使っていたAirTagはバッグに移すことにしました。

iPhoneの「探す」アプリで、「AirTag」と同様に管理できる

「BSST01BK」に足りない要素としては、iOS専用でAndroid端末では使えないことと、バッテリーが交換不可なことぐらい。寿命は最大3年間なので、1カ月あたりのコストは83円の計算となります。3年の寿命が来たら買い替えるほかありませんが、サイフを3年おきに買い替えるよりは安いですし、保険としてはかなり安い部類に入るのではないでしょうか。

ちなみに、これまでの人生においてサイフを紛失したことはありません(拾ったことは何度かある)。スマートトラッカーを入れるような人間はなくさないんだよなー。

小口 覺

ライター・コラムニスト。SNSなどで自慢される家電製品を「ドヤ家電」と命名し、日経MJ発表の「2016年上期ヒット商品番付」前頭に選定された。現在は「意識低い系マーケティング」を提唱。新著「ちょいバカ戦略 −意識低い系マーケティングのすすめ−」(新潮新書)<Amazon.co.jp>