藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

テープだけど丸くない! スコッチの平らな梱包テープが使いやすかった

家事アイテムオタクなライター藤原千秋が、暮らしの不具合等々への現実的対処法とともに、忌憚ないアイテム使用感をご紹介していく連載記事です
スリーエム ジャパン「スコッチ 透明梱包用テープ ポータブル」(写真は7mの製品)

昨年末のクリスマスの日に小包が届いた。開けてみると友人からの贈り物で、中身は「高麗人参エキス」だった……。

……ありがたい。年齢がこう、更新されていく時期だけに(更年期)。

玄関先で立ち尽くしつつ、しみじみしながら思い返す。そういえばここ2年ばかり友人らと小荷物を送り合う頻度が増えた。あまり直接に会えない時勢もあろう。しかしそれはなかなかに悪くない感興をもたらす新しい楽しみとなった。

送るものはちょっとしたお菓子や果物、本やBlu-rayやサプリなど、そう仰々しくないものものばかりだが、こういうのは、とにかくめんどうくさくない気持ちで送り合うのが大事なので、あまり凝らず素早くを心がけている。

そうして、そんな裡なる要望を補足してくれるガジェットに、ここのところ俄然意識が向くようになったことにも、ふと思い至った。

店頭などにもそう頻繁に出向けるわけでないので、こういう荷造りグッズもだいたいネットや通販等で見繕う。そんななか直近、存在を知るや早く手にとって見たいと急いて思ったのが、スリーエム ジャパンの「スコッチ 透明梱包用テープ ポータブル」というものであった。

あらゆる荷造りに使える、あの梱包用透明テープというもの。いっさい使ったことのないという人は、かなりレアだろう。

たかが透明テープ、されど透明テープ。案外どれも同じでようでいてかなり違う。引っ張り出しやすさ、貼りやすさ、強度。テープのカットにあたり、ハサミやカッターを必要とするものはまあ「普通」の立ち位置だが、やはりちょっとした手間を感じさせる。「あ、めんどう」と思ってしまうところがある。

しかしスコッチ 透明梱包用テープ ポータブルは、手で切れるのだ。ありがたい……。

貼った先でピリッと切れる。しかし、これはそれだけではない。

本体が、平べったいのである。

いわゆるガムテープのような普通の梱包用テープ、いやそれだけでなくセロハン状のテープの類、あらゆるテープは……全て形状が「丸い」のが当たり前だと思っていなかったろうか。筆者はそう思っていた。ああいうのは、とにかく、丸いものだ、と。

しかしこのテープは、平べったい。

平べったくて、引っ張りも容易で、手で切れて、けれども粘着力は十分にあって……。

実際使ってみればわかるのだが、これが異様に使いやすいのだった。ぴーっと貼って、ピッと切れる。ほいっとその辺に置いても、転がらない! のである。

もし出先で梱包しようとする場合にも、さっとバッグに入れられる! これは、ちょっと新しい。新しすぎる。当たり前で、なさすぎるのではないだろうか?

平べったくて持ち運びやすい

よくあるもので、かくあるべしと思い込んでいるモノは具体的にパッとその名が挙げられない程度に多い。丸くないテープなどという、軽く脳がバグるような、新しさ思いがけなさ便利さを思い知れる、そんな新規なモノというのは、正直そうそうあるものではない。

つくづく、年々更新していくのは老体やら年齢だけに止まらずにいたいものだ、と思う。

この新しいテープと出会い、友人への贈り物の梱包に早速活用しつつ、次のちょっとした贈り物自体にもしてしまおうと、今ひそかに思っている。

藤原 千秋

主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライターとして21年目。リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は商品開発アドバイザリー等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、大1、中3、小5の三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー‼』(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。