藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム
乾拭きだからと侮るなかれ! 掃除したはずの部屋でも汚れが取れる「3M スコッチ・ブライト 無添加ドライシート」
2020年2月4日 06:00
乾拭きという掃除方法には、子どもの頃から疑いがあった。乾拭きで綺麗になっている実感がなかった。
これは主に小学校の掃除の時間の話である。
子どもだった筆者は寡聞にして……就学するまで「乾拭き」そのものを知らなかった。濡らした雑巾での拭き掃除は知っていた。親がやっていたからだ。
でも乾拭きを家で見たことがなかった。なぜ雑巾を湿らせないのか、上滑りしているだけのようなタオル雑巾で何が綺麗になるのか。毎日拭いていてもさほど汚れもしない雑巾を前に、ものすごく解せなかった。これが意味のある掃除とは到底思えなかった。
なんとなくそんな違和感を抱えたまま時間は流れ去る。
そして筆者が大人になった頃、世の中では爆発的に「フローリングワイパー」という掃除道具が流行りだした。そのモップ上のワイパーヘッドにはめ込む式の専用掃除シートは、とりあえず基本「ドライ」、つまり乾いたものだった。
ここでも乾拭きだ! 本当に綺麗になるのか?!
ひとり疑いつつ、つい一揃えを購入し、家で使ってみることに。フローリングの居間や廊下を説明書きどおりにスイスイ撫でていく。すると、なんとそこには、なんだか微細な埃や髪の毛や犬の毛がしっかり絡みついているのだった。
えっ、なにこれすごい。
さらにそこからまた長い時間が経ち、このドライシートは世間一般に浸透、群雄割拠、さまざまなメーカーから、さまざまな特徴のある商品たちが市場に溢れるようになった。
高いもの、安いもの、ループ的なものが仕込まれている不織布、モケモケの毛が生えているもの、シート色が黒いもの、はたまたピンクのもの、カッサカサのもの、シットリしたもの……。
もう4~5年前になるだろうか。当時世の中で売られているほぼ全ての「ドライシート」を、自腹購入して端から使い比べてみたことがあった。筆者がよくやる「自由研究」の一環だ。
しかし一見似たようなドライシートが、こんなにまで違うのか! と目が開かれ、そして私はとある商品に心酔してリピート買いを始めたのである。「乾拭きだからって侮ってごめん!」と思いながら。
その商品、「3M スコッチ・ブライト 無添加ドライシート」は、その名の通りドライシートだ。乾いている。
メーカー名 | 3M |
---|---|
製品名 | スコッチ・ブライト 無添加ドライシート |
実売価格 | 286円 |
それにも関わらず、触ってみるとどこかシットリ、微かに濡れた感がある。だがよくあるシリコンやオイル状のなにかが染み込んでいるということでは全くない。
そこが謎なのだが……拭けば床上の砂状のゴミから粉、髪の毛、食べ物のカス、得体の知れないいろいろを「濡れ雑巾」で拭いたがごとく取り込んでいく。軽く掃除をしただけのつもりなのに真っ黒に汚れるシートに愕然とする。だからまた拭きたくなる。
少々意地の悪い提案ではあるけれども、「もう掃除した!」という部屋にもう一度このシートでの掃除を加えてみよう。けっこう、ギョッとするはずだ。
油分が含まれておらず、木製の棚や家電製品のホコリを拭くのにも応用できるので、実はお得感もある。私は子どもの電子ピアノもこれで拭いている……。
願わくば、ぜひ、しのごのいわずご試用されたし。新年の住まいがグレードアップすること請け合いだから!