フランスほのぼの暮らし
フランスママに学ぶ、フランス最大級「フリマサイト」で楽しくお買い物
2018年 3月 5日 07:00
新品・中古品を問わず、自分の欲しいものを安く購入できることが多いフリマサイト。今回は、フランスで人気の国内最大級のフリマサイトをご紹介します。引っ越しや断捨離、子どもの成長で不要になったものや家具、ペットや自動車、家などの売買が人気で、気軽に利用できるのが人気の秘密です。
フランス国内最大級のフリマサイト「le boncoin」
今回ご紹介するのは、「le boncoin(ル・ボンコワン)」と呼ばれるフランス国内最大級のフリマサイトです。サイトは、フランス全土バージョンと、各地域に限られたものに分かれていいます。目的をもって商品を探す場合だけでなく、宝探しの感覚で掘り出し物を見付けたい場合にも人気です。サイトには無料で会員登録でき、ただ商品を購入するだけの人であれば、一切の個人情報は登録しなくてよいのも特徴です。売買のとき、仲介手数料も取られません。お小遣い稼ぎのママさんのほか、プロのバイヤーや業者などのすべての人々が売買できて、バカンス中には学生バイトのベビーシッターや庭の芝刈りなどの求人が出ていることもあるんです。
何でもアリの販売商品
出品する商品はなんでもアリなので、検索はまるで宝探しのよう。いろいろなものがあるので、購入する気がなくても見ているだけでも楽しめます。カテゴリーも豊富で、例えば動物だと、馬や羊、山羊やロバなども売られているんです。しかも意外に安く、山羊を1匹30ユーロで購入した友人もいれば、自分の愛車のコルベットを元手に、別のコルベットを購入した人もいます。粗大ゴミへ持ち込むのが面倒だからと、大型家具を1ユーロで販売する人がいたりとさまざまです。ハンドメイド商品や遺品整理で出た品物なんかもあります。
商品の販売は、直接コンタクトを取るのが基本
このサイトで実際に商品を売買する際は、基本的に、メールや電話で売り主と直接コンタクトを取ります。ほとんどの売り主が携帯や自宅の電話番号、メールアドレスを掲載しているので自分から連絡をして値下げの要求をすることも可能ですし、商品を見せてもらうこともできます。「1度見に来ない?」と売り主の自宅へ見に行ったところ、売り主の人柄に、思わぬ値下げ、さらにオプションにつられて購入してしまうなんていうこともあるんですよ。商品の受け渡しは、相手の自宅か双方の中間地点で待ち合わせて行なうのが一般的です。受け取りの際に商品を見て、不満があれば購入せずに引き上げますが、納得すればその場で代金を渡して売買成立になります。
支払いは、現金か小切手
このサイトで商品を購入する場合、支払いは現金か小切手、もしくは振り込み以外の方法はありません。クレジットカードやペイパルでは、商品の購入ができないようになっています。居住地域から遠く、なおかつ商品を確認しなくても良い場合であれば、売り主に送料代金を含めた商品の代金を小切手で送るか、銀行口座に振り込んで郵送してもらうこともできます。一般的に、分割やローンはなく一括払いが基本ですが、売り主によっては分割払いをさせてくれることもあります。
売買の結果、売り主とお友だちになっちゃうことも
フリマサイトで商品を販売して稼ぎを上げている人も多く、1度購入した相手から次回の出品前に個人的に連絡があり、「こんな商品があるけどいる?」と打診してくれる人もいます。地元の売り主から、娘が気に入った洋服を購入したことがあるのですが、そのあと仲良くなってお友だちになったり、ガーデニング用品を購入したお宅の奥様と仲良くなって、ガーデニングのご指導を受けたり、茶飲み友だちになったりなんていうこともあるんですよ。
日本人専用の帰国売りサイトがある
また別のサイトですが、日本へ帰国する前に身軽に帰国できるようにと、残っている日本食材や調味料、市販薬や電化製品、日本の書籍などを売買できる日本人向けのサイトもあります。日本から持って来て使わなかった市販薬や電化製品の変圧器などは大人気で、炊飯器やフランス国内で使っていた携帯電話なども人気です。ほとんどの人が、早く処分して現金にしたいと考えるので、このサイトは手渡しでの販売が主流になっています。
フランスでは、不要なものは何でもフリマサイトへ
フランスでフリマサイトに出すような品物は、一般のゴミとしては処分できません。自分でゴミ処理施設へ持ち込まなくてはならないので、誰かに売ることで手間が省けてお金になればラッキーなんです。ですので、商品を見に行くとオマケしてくれる人もいます。処分が面倒なので、無料で一緒に引き取ってくれという感じなんですよ。