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Cerevo、赤ちゃんの声から感情を読みとるスマートマイク「Listnr」
(2016/1/22 16:20)
Cerevoは、赤ちゃんの声から感情を認識するスマートマイク「Listnr(リスナー)」を発売した。直販価格は16,900円(税抜)。
無線LANを搭載した、クラウド型のスマートマイク。本体付近の音声を拾い、リアルタイムでクラウド上にアップロードする。音声をもとに感情を認識する機能を搭載し、乳児の声から「泣く/笑う/叫ぶ/喃語(乳児が発する言葉にならない声)」の4つの感情を認識する。
感情認識機能には、パナソニックの技術をもとにした音声認識システム「xauris(ゾウリス)」を採用。言葉を覚える前の0~2才児を対象としており、国籍や言語を問わず、乳児の声から感情を判断できるという。
認識結果は、本体のLEDで感情別に色分けして表示するほか、専用のスマートフォンアプリからも確認可能。仕事に出ている家族や、遠く離れた祖父母が、乳児の発声状況や感情を、アプリ内の文字とアイコンから知ることができる。乳児の泣いている時間や笑っている時間が多いなど、特定の状況を判断するとプッシュ通知で知らせる機能も備える。
感情がわからない乳児をターゲットに
Cerevo代表取締役 岩佐 琢磨氏は、乳児を対象としたことについて以下のように述べた。
「スマートフォンに話しかけるだけで文字入力できる機能など、音声認識は当たり前になってきています。その一歩先をいく、音声から感情を分析できる技術は興味深いと思いました。そこで、言葉は発するけど、感情がわからない乳児をターゲットにしました。出産祝いのギフトにもおすすめできる製品です」
また、認識結果をLEDやアイコンで表示することについては、「24時間赤ちゃんを録画し続けるカメラなどもありますが、リスナーはアイコンでたまに表示されるくらいの、ゆるいつながりを目的としています。泣くたびに通知がくるのではなく、今日の午前中は結構笑っていたよ、といった感覚でわかるようにしました」
感情の色表示は、「Laughing(笑う)」がオレンジ&ピンク、「Crying(泣く)」が水色&紫、「Growling(叫ぶ)」が赤&青、「Babbling(喋る)」が緑&オレンジで表現される。
本体サイズは、約123.5×96.5×76.5mmで、重量は約190g。電源はUSB給電もしくは、単三形乾電池を2本使用する。無線LANは、IEEE 802.11b/g/n(2.4GHZ帯のみ対応)。専用アプリの対応OSは、Android 4.4以降で、iOS版は追って提供を予定している。
また、開発者向けにリスナーのAPIも公開する。音声認識システム「xauris」以外の、音解析エンジン・音認識サーバを独自に設定可能。開発者独自のアプリやサービスと組み合わせ、クラウド接続型無線LANマイクとして自由にサービスを開発できるという。