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日立、自動おそうじでフィルターのゴミ捨て年1回でOKな加湿空気清浄機
(2015/10/7 15:04)
日立アプライアンスは、フィルターを自動で掃除する加湿空気清浄機「自動おそうじ クリエア EP-LVG110」の記者向けの説明会を開催した。10月24日の発売で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は、85,000円前後(税抜)。
適用床面積約48畳の加湿空気清浄機。業界初の、フィルター自動掃除機能を搭載した点が特徴。本体の背面パネルに装着した「自動おそうじユニット」が、プレフィルターに沿って上下に動きながら、ブラシで表面のホコリを取り除く。
「自動おそうじ」は、一度機能をONにすれば運転時間(積算)48時間ごとに自動掃除が始まる。汚れが気になるときは、ボタンを押して運転させることも可能。取り除いたホコリはダストボックスに溜められ、ゴミ捨て目安は約1年に1回。
ルームエアコンの自動おそうじを空気清浄機にも
日立アプライアンス ユーティリティ商品企画部 湧廣氏は、「自動おそうじ」機能の導入について次のように語った。
「空気清浄機の手入れについてユーザーに調査すると、一番手入れをしているのはプレフィルターだということがわかりました。そこの手入れを簡単にすれば、よりお客様に受け入れられると思い、既にルームエアコンに搭載しているフィルター掃除機能を加湿空気清浄機にも導入しました。これまでの空気清浄機は、月に1回手入れをする必要がありましたが、EP-LVG110は年に1回ダストボックスのゴミ捨てをするだけです」
会場では、自動掃除機能の実演を行なった。ホコリに見立てた緑色の毛糸をプレフィルターに散らし、自動おそうじをONにすると、掃除ユニットが上下に動いて取り除いていた。一度の掃除に掛かる時間は約6分で、掃除後のフィルターはキレイになっていた。
また、掃除ユニットも緑色の毛糸はきちんとダストボックスに溜められていてキレイなままだった。「ブラシを両面に搭載し、こすり合わせるようにしているので、ホコリがブラシに付いたままにならないようにしています」(湧廣氏)という。
油性マジックの汚れも取れるガラスパネルを採用
本体の手入れがしやすいよう、前面にはフラットなガラスパネルを引き続き採用。サッとひと拭きで汚れが取れやすく、強化処理ガラスのため傷も付きにくいとしている。
ガラスパネルのEP-LVG110では、油性マジックの汚れも簡単に取れるという。油性マジックで本体に直接汚れを付けたところ、ガラスパネル未採用の「EP-KV600」は何度拭いても汚れが取れなかったのに対し、ガラスパネルのEP-LVG110はサッとひと拭きしただけでキレイになっていた。
8畳の部屋は6分で清浄、業界最大水準のワイドスピード集じん
また、適用床面積は約48畳で、業界最大水準の集じん性能を持つという。背面側方の吸気面積を拡大し、両サイドからワイドに空気を吸い込む「ワイドスピード集じん」を搭載。11立方m/分の大風量で、8畳の部屋なら6分で清浄できるとしている(ターボモード使用時)。
集じんフィルターには、微細な粒子をキャッチする「アレルオフ微細じんHEPAフィルター」を採用。0.3μmの微粒子も99.97以上捕集でき、ホコリや花粉、ダニのフンなどのアレル物質の活動も抑制する。HEPAフィルターは約1.7畳の表面積を持つため、約10年間交換不要で使用できる。
脱臭フィルターには「洗える脱臭フィルター」を採用。ペット臭などを発生するチッ素系、タバコのニオイを持つアルデヒド系、古漬などの酢酸臭を持つ酸系、排水口のニオイがする硫黄系という、4大臭気の低減に効果があるとしている。水洗い可能で、清潔に保つことができる。
本体サイズは、360×291×673mm(幅×奥行き×高さ)。重さは13.7kg。消費電力は95W。最大加湿量は約800mL/時。運転音は、14~55dB。本体カラーは、ブラウンとシャンパンの2色。
下位機種として、ワイドスピード集じんと自動おそうじ機能を搭載した適用畳数42畳の「EP-LVG90」、自動おそうじ機能を省略した適用畳数32畳の「EP-LVG70」なども同時に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は順に、75,000円前後、60,000円前後(税抜)。