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ダイソン、2014年度の売上は13%プラス~羽根のない扇風機や加湿器がけん引

エアマルチプライアーテクノロジーを使った空気清浄機能付きファン

 ダイソン リミテッドは、2014年度の決算内容を発表した。2014年度の売上高は14億ポンド(約2,660億円)を達成した。前年比利益は21%増となるも、ポンド高による為替差損で最終増益は13%という結果になった。

 2014年度の成長は、羽根のない扇風機や加湿器などのエアマルチプライアーテクノロジーシリーズがけん引し、アジア全体で前年比20%の業績増を達成した。アジア市場の成長が全体の売上をけん引しているという。2014年には中国でのビジネス規模を2倍に拡張し、現時点で世界第2位の市場となる日本に続き、業界内の主要プレイヤーとしての地位を確立しているとする。

コードレス掃除機は世界で68%増

 また、日本市場においてコードレス掃除機の売り上げが、従来型のコード付き掃除機を追い抜き、売り上げ比が約3倍となったことも発表。デジタルモーター V6を搭載した新モデルを機に、全世界でもコードレス掃除機の需要は高まり、金額ベースで前年比68%増を記録した。

 同社はコードレス掃除機の売上増について、独自のモーターテクノロジーの研究開発に延べ100人以上のスペシャリストエンジニアが従事し、総額1億6,000万ポンド(約304億円)超の投資を行なった結果だという。

 ジェームズ ダイソンは、「2014年は研究開発に対して前年比40%増の投資を行ないました。今年は、まったく新しい分野のテクノロジー開発に向けて投資を実施しています。英国本社の研究デザイン開発センターにおいて、世界中の優秀なエンジニアを雇用し、提携大学研究機関で学生の確保に努めています。ダイソンのテクノロジーはすなわち、ダイソンの未来なのです」と述べている。

西村 夢音