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サバの塩焼きと茶碗蒸しが同時に調理できるヘルシオ
(2014/7/29 15:11)
2段同時、上段集中、均一加熱を1台で実現
シャープは、上段と下段で異なる加熱方法ができる「ウォーターオーブン ヘルシオ AX-XP100」を9月25日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は16万円前後。
最高230度の高温過熱水蒸気を使った独自の健康調理により、食材の脱油、減塩、ビタミンC保存などができるオーブンレンジ。過熱水蒸気による調理は、食材を包み込んで加熱するため、レンジやヒーター、コンベクションオーブンによる加熱に比べてムラがなく、健康とおいしさを両立できるという。庫内容量は30Lで、上下2段の調理に対応する。
新モデルでは、独自の「3ドライブハイパワーエンジン」を新たに搭載し、上下2段で「焼き」と「蒸し」調理が同時にできるようになった。
3ドライブハイパワーエンジンでは、大量の水蒸気を発生させる1,350Wのパワースチームジェネレーター、過熱水蒸気を生成する3つのヒーター、庫内の気流を制御する循環ファン、上下段の気流を仕切るスイングを備える。これにより、3つの調理法ができるようになった。
まず1つめは、上段で焼き調理、下段で蒸し調理ができる「同時調理」。サバの塩焼きと茶碗蒸し、鮭のムニエルとアサリの酒蒸しなどが一度に調理できるため、調理時間を節約できるほか、献立の栄養バランスも良くなるという。
なお、会場からは、種類の異なる2種類の献立を同時に調理することで、ニオイ移りなどはないのかという質問が出たが、「上下段の間をダンパーで仕切っており、高温で調理しているため、ニオイ移りなどの心配はない」(健康・環境システム事業本部 調理システム事業部 商品企画部 主事 吉田麻里さん)という。
2つめは、上段のみを集中的に加熱する「スピード調理」。焼き調理と蒸し調理に対応し、本体には67種類の自動メニューを搭載する。
3つめは、上下を均一に加熱する「2段調理」。循環ファンをコントロールすることで、ムラを抑えてきれいに焼き上げることができる。
ユーザーのニーズには全て応えていきたい
使い勝手の面では、本体サイズを従来よりコンパクトにし、設置時に、左右・天面・背面に設ける放熱スペースを少なくしたことで、設置面積が22%削減された。また、調理時に使う網として、小型の網2枚を組み合わせた「ハーフ網」を新たに採用。網のサイズが小さくなったことで、シンクで洗いやすくなったほか、用途も広がるという。
会場からは「ヘルシオというと、本体サイズが大きいことが長年の課題だった。なぜこのタイミングで本体サイズをコンパクトにしたのか」という質問が出た。
これに対し、シャープ 健康・環境システム事業本部 調理システム事業部 事業部長 冨林達実氏は、「本体サイズについては、長年お客様に頂いていたニーズの1つでした。しかし、設計方式を大幅に変える必要があり、なかなかふんぎりがつかなかったというのが正直なところ。しかし、今の我々にとっては、社長の高橋が申しているように、『今日、明日、明後日の仕事に、同時に取り組んでいく』ということが大切。ユーザーからの希望には全部応えていく、全部検討していくという姿勢でやっていこうとチームで話して、コンパクト化を実現しました」とコメントした。
“思いやりを大切に”したココロエンジン搭載
そのほか、調理時のアドバイスや声がけなどを自動で行なう「ココロエンジン」を搭載。「今日もお料理、お疲れ様です」「ワクワク~できあがりを楽しみにしていてくださいね」などの声がけのほか、選択した自動メニューに対して、「この一品を加えると栄養バランスがよくなります」などのアドバイスも行なう。
本体には、446メニューが掲載されたクックブックが付属。健康食宅配サービス大手の株式会社ファンデリーと共同で開発した「ヘルシー食セット」30種類も含まれる。同メニューでは、糖尿病や高血圧、脂質異常症、痛風、腎臓病に推奨できるメニューが採用されている。
本体サイズは490×430×420mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約25kg。本体カラーはレッド系とホワイト系。
ヘルシオではターゲットに合わせてAX-XP100を含む全4シリーズを展開する。2段調理に対応した庫内容量30Lの「AX-GA100」は子育て世代、ココロエンジンを搭載した庫内容量26Lの1段調理「AX-SA100」はアクティブシニア世代、庫内容量18Lで機能を絞った「AX-CA100」はシングルや少人数世帯をターゲットとする。3シリーズとも、発売日は8月8日。
価格はオープンプライス。店頭予想価格は順に11万円前後、10万円前後、6万円前後。