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シャープ、ヘルシオで作る糖尿病や腎臓病の疾病別レシピを開発
~スマホ経由で本体メニューに追加できる
(2013/8/30 15:48)
シャープは、ウォーターオーブン「ヘルシオ」で作る、糖尿病や腎臓病などの疾病別レシピを開発した。レシピは、同社のホームページから閲覧できるほか、スマートフォンにダウンロードして、ヘルシオ本体のメニューに追加できる。
レシピは、糖尿病、高血圧、腎臓病、痛風、メタボ、脂質異常症などの疾病別に計15種類が用意された。全て健康食宅配サービス大手の株式会社ファンデリーと共同で開発し、同社の管理栄養士によって栄養価が計算されている。同社は、生活習慣病の人向けに個別の食事制限に合わせた食事を自宅に宅配するサービスなどを展開しており、病院と提携し、食事指導なども行なっている。
レシピでは栄養価だけでなく、簡単に調理できる点にも配慮されている。ヘルシオでは複数の食材を同時に庫内に入れて調理できるため、例えば「スタミナ肉巻き/焼き野菜/キャベツサラダ」の3レシピを、一度に20分で調理することも可能となっている。
シャープのウォーターオーブンヘルシオは、100℃以上の過熱水蒸気で食材を焼きあげるオーブンレンジで、油を使わずに肉や魚を焼くことができ、脱脂、脱塩効果があるうえ、素材本来の栄養価や美味しさを損なわない点が特徴。2004年に発売して以来、シリーズの累計販売台数は150万台を突破している。
急速な高齢化や、生活習慣病予備群の増加に対応するメニューを追加
ファンデリーの管理栄養士である釜野祐希さんは、疾病と食事について「健康な食事は継続することが大切だが、生活習慣病で食事制限している人からは、エネルギーや塩分を抑えた食事を作るのは難しい、健康を考えたレシピは美味しくない、という声があった。その点ヘルシオは、健康メニューを簡単に、美味しく調理できる点がメリット」とコメントした。
シャープでは、新レシピの開発の背景として、急速な高齢化や、生活習慣病予備群の増加により、健康に対する関心が高まっていることを挙げる。同社の健康・環境事業統括 山田達二 健康・環境国内統括営業部長は、「ヘルシオは、健康と美味しさの両立がコンセプト。食事制限中の方も、我慢せずに揚げ物などを食べられる。今後も家庭用の健康レシピの開発に取り組んでいく」と話した。