ニュース

シャープ、屋根を効率的に活用するコンパクトタイプの太陽電池モジュール

BLACKSOLAR NQ-140AC

 シャープは、高効率の太陽電池モジュール「BLACKSOLAR(ブラックソーラー)」に、コンパクトタイプ「NQ-140AC」を追加、9月10日に発売する。希望小売価格は89,460円。

 ブラックソーラーは、発電量の多さを特徴とする住宅用の太陽電池モジュール。発電を効率化する技術として、セル表面の電極をなくし、太陽光を受ける面積を広げる「バックコンタクト構造」と、隣接するセル間の接続抵抗を抑えて送電ロスを低減させる「配線シート方式」、発電ロスを抑える「再結合防止膜形成技術」を備えている。

 今回の新製品は、面積が990×856mm(幅×奥行き)と、標準モデルの約3/4というコンパクトサイズが特徴。屋根形状に合わせて標準タイプと組み合わせるなど、パネルの設置バリエーションが広げられるという。一般的な切妻屋根に設置する場合、コンパクトタイプと標準モデルを組み合わせることで、設置容量は標準タイプのみと比べ約12%アップするという。

 本体サイズは、990×856×46mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約11kg。公称最大出力は139.5W。モジュール変換効率は16.5%。

 シャープでは日本の複雑な屋根に合わせた商品を提供することで、太陽光発電システムのさらなる普及に努めるとしている。

一般的な切妻屋根に設置した例。コンパクトタイプのパネルが4枚追加できるため、設置容量は標準タイプのみと比べ約12%アップする
組み合わせのバリエーション例。約7~24cm刻みで設置できる
BLACKSOLARでは、パネル表面の電極をなくし、太陽光をより多く受光する「バックコンタクト方式」を採用
電極と配線が面で接合するため、電流の損失が小さくなる「配線シート」を採用
発電ロスが起こらないよう、再結合の防止膜を備えている

正藤 慶一