パナソニック、渋谷のカフェでモバイルバッテリーを無料貸し出し

~5月28日発売の新製品も公開。特徴は“大容量/高耐久性”
東京・渋谷のカフェ「JINNAN CAFE」。期間限定で「パナソニック チャージ CAFE」としてオープンする

 パナソニックは、東京・渋谷のカフェ「JINNAN CAFE(ジンナン カフェ)」にて、カフェの利用客に同社のモバイルバッテリーを無料で貸し出すキャンペーン「パナソニック チャージ CAFE」を、5月29日から6月10日まで実施する。

 同社が5月28日より順次発売するモバイルバッテリーの新製品8機種をアピールするためのキャンペーン。カフェの利用客はスタッフに申し出ることで、モバイルバッテリー「QE-QL102」などが貸し出され、無料でスマートフォンが充電できる。また、店内では新製品も展示されている。


「スマホ充電できます」のポスターが目印

 さらに、期間限定のスペシャルメニューとして、エナジードリンク「自家製生姜とレモンのコンフィチュル・ミント・レッドブル」と、酸味が特徴のアイスクリーム「マスカルポーネチーズアイスのフランボワーズビネガーがけ」も提供される。価格は順に700円、600円。

  このほか、カフェのコースターに印刷されているQRコードを読み取ることで、スマートフォン限定のコンテンツ「モバイル電源診断」にアクセスできる。同コンテンツでは、パナソニックのステレオインサイドホン「RP-HJE255」が抽選で30名に当たるプレゼントにも応募できる。

 JINNAN CAFEの所在地は東京都渋谷区神南1-17-5 クーラビルB1F。営業時間は11時半~23時。

店内では5月28日から順次発売するモバイルバッテリーの新製品が展示されている期間限定のメニューも用意される。写真は「自家製生姜とレモンのコンフィチュル・ミント・レッドブル」。エナジードリンクと生姜の効果で、エネルギーが“充電”できそうなドリンクだ

パナソニックのモバイルバッテリーは“大容量化”と“耐久性”が特徴

パナソニック アプライアンスマーケティングジャパン本部 商品グループ 吉田晋也氏

 発表会では、パナソニック アプライアンスマーケティングジャパン本部 商品グループの吉田晋也氏が登壇し、新製品8機種を紹介した。

 新製品では、AC電源とUSBの2通りから充電できる「2Way充電タイプ」が3機種、AC電源/USBに加えて、無接点充電の規格「Qi(チー)」に準拠することでワイヤレス充電ができる「3Way充電タイプ」が3機種、小容量で小型デザインの「コンパクトタイプ」が2機種、それぞれ用意される。


【1】2Way充電タイプ

電池容量が10,260mAhと、とにかく大容量の「QE-QL301」。スマートフォンが4台分充電できるという。発売日は6月28日まるでノートのような厚さと面積だ面積は大きいが、かなり薄い。ビジネスバッグにスッと収まりそう
こちらは容量5,400mAhの「QE-QL201」。LEDライト機能も搭載容量2,700mAhの「QE-QL101」

【2】3Way充電タイプ

3Way充電タイプは、無接点充電の規格「Qi」に対応したモデルとなる。写真は容量8,100mAhの「QE-PL301」。LEDライト機能はない容量5,400mAhの「QE-PL202」。LEDライト機能も搭載容量2,700mAhの「QE-PL102」。こちらもLEDライト機能を搭載している
LEDライト機能を点灯しているところ。本体の出力用USBポートに接続するQi規格に対応したパッドの上に置くだけで、ワイヤレスで充電できる。写真はパナソニックのQE-TM101

【3】コンパクトタイプ

こちらは学生やOL向けの小容量・コンパクトモデル「QE-QL102」。容量は1,430mAh給電用ケーブルが本体にくっついている
電源にニッケル水素電池を使用する「QE-QV201」パナソニックのニッケル水素電池「充電式EVOLTA」が2本同梱されている

 吉田氏によると、スマートフォン市場は急激に伸びており、2011年度は携帯電話の出荷台数のうちスマートフォンがフィーチャーフォンを上回り、今後もこの流れが続くという。その一方で、「スマートフォンユーザーの不満のトップに『バッテリー』が挙がっており、深刻な課題になっている」という。

 また、パナソニックのモバイルバッテリーの特徴としては、“大容量化”と“耐久性”があるという。

 「リチウムイオン電池はエネルギー量が大きく、高い安全性が求められる。当社商品は電池部をしっかり保護し、発熱を抑えている。もしショートが発生した場合でも大丈夫なように対策を施している。また、USBケーブルも耐久性があり、接続部分にストレスが掛かりにくい構造設計で、約4,000回の耐久テストをクリアしている」(吉田氏)

スマートフォン市場は拡大しており、2011年度にはフィーチャーフォン市場を追い抜いた女性ユーザーも増加しているというパナソニックのモバイルバッテリーの特徴。電池は大容量化しており、また同梱のUSBケーブルも高耐久性を備えているという

 吉田氏はさらに、Qi規格に対応したパナソニックのスマートフォン「ELUGA(エルーガ) V P-06D」や、Qi規格の充電パッドを内蔵したブルーレイレコーダー「スマートディーガ DMR-BZT920」も紹介。「(Qi規格による無接点充電が)充電スタイルのスタンダードになる」とアピールした。

一部のモバイルバッテリーではQi規格に対応。同規格に対応したパッドに置くだけで充電できる新たに投入するドコモのスマートフォンにも、Qi規格に対応しているらしいまた、Qi規格に対応したブルーレイレコーダー「DMR-BZT920」も発売する

「DMR-BZT920」の本体上にQi規格に対応した機器を置くだけで、充電できる。また、データ通信もできる


携帯電話研究家・木暮祐一氏は、1万mAh超えの大容量モバイルバッテリーを愛用

工学博士 武蔵野学院大学国際コミュニケーション学部の木暮祐一准教授。携帯電話研究家としても知られる

 発表会ではさらに、携帯電話研究家として知られる、工学博士で武蔵野学院大学国際コミュニケーション学部の木暮祐一准教授も登壇。木暮氏は携帯電話のバッテリーの進化を紹介した。

 「1992年、リチウムイオン電池が搭載されたことで、携帯電話の電池は画期的な進化を遂げた。しかし、今は(開発が)限界まで来ており、この5~6年、電池は大きな進化ができていない。その一方で、本体の高機能化が進んでおり、特に、NTTドコモの『Xi(クロッシィ)』などに代表されるLTE(ロング・ターム・エボリューションの略、高速な通信を行なう通信規格のこと)は、電池の消耗が激しい。ハードウェア側でいかに電池の消耗を抑えるかが、電池を長持ちさせるポイントになる」

 木暮氏はまた、容量が1万mAhを超えた大容量タイプ「QE-QL301」を使用しているとのこと。使用感については、「非常に大容量で重宝しました。過去にも大容量のものを使っていましたが、そのほとんどが“羊羹形”で、カバンの中の収まりが悪い。しかし、QE-QL301は言ってみれば薄い雑誌。ビジネスバッグに収まりがよく、ありがたかった」と評価した。

ケータイのバッテリーの進化。1992年にリチウムイオン電池が搭載されたことで、一気に小型化できたというLTE通信は電池の消耗が激しいという容量が1万mAhを超えた大容量タイプ「QE-QL301」を愛用しているという木暮氏。カバンに収まりやすい点、2台同時充電できる点を評価した





(正藤 慶一)

2012年5月29日 00:00