パナソニック、運転音を53dBに抑えたサイクロン式掃除機

~消費電力を抑える節電モードも搭載

 パナソニックは、運転音を抑えたサイクロン式掃除機「MC-SS310GX」を9月25日より発売する。希望小売価格はオープンプライス。店頭予想価格は8万円前後。

MC-SS310GX プレミアムレッドMC-SS310GX シャイニーシルバー

 同社のサイクロン式掃除機の最上位機種。MC-SS310GXでは、静音性を高めるため、本体と延長管・先端パイプに、高周波音を抑える「サイレンサー設計」を採用した点が最大の特徴。

 本体では、ファンの風切音などの高周波音を抑える「モーターファンエアガイド」、本体内部前方の空間を利用して排気音を減らす「排気消音ドーム構造」、モーターの振動音を抑える「ソフト・センターサポート保持構造/モーターケース防振ゴム3点保持構造」の3つの構造を採用した。

 延長管・先端パイプでは、通気通路に新たに「吸音室」を搭載した。内部の通気通路の壁に小さな穴を多数開け、壁の穴を通して耳障りな高周波音が吸収されるよう、「吸音材」が備えられている。

 これらにより、強モード時の運転音は、従来品よりも約2dB低い53dBとなった。同社では、実際に耳に聞こえる運転音の大きさは約20%低減したとし、運転音は“業界最高水準”の静かさとしている。

サイクロン式掃除機を購入する際に重視するポイントとして、パワーの持続はもちろん、「運転音の静かさ」に対するニーズが伸びているという本体のサイレンサー設計延長管・先端パイプのサイレンサー設計。音を吸収する吸音室を備えた
強モード時の運転音は、従来品よりも約2dB低い53dBに抑え、実際に耳に聞こえる運転音の大きさは約20%低減したという

 また、新たな運転モードとして、「ひかえめ」節電モードを搭載した。消費電力が1,000Wで、運転音が53dBの「強」運転時と比べると、消費電力を約440~300W、運転音を約50~48dBに抑えて運転する。「強」運転時の消費電力量と比べて、年間で約65%カットできるという。

「ひかえめ」節電モードでは、消費電力を約440~300W、運転音を約50~48dBに抑えて運転する
運転音が53dBの「強」運転時に比べると、約65%消費電力をカットできるという

 ブラシには、ふき掃除の性能を高めた「Y字形状新ブラシ」を採用。ブラシの断面の形状をY字にすることで、床に触れる表面積を拡大した。さらに、ブラシ本数も増やすことで、ひかえめ節電モードでも、フローリングの菌までしっかり拭き取ることができるという。

ふき掃除の性能を高めた「Y字形状新ブラシ」を採用ひかえめ節電モードでも、フローリングの菌までしっかり拭き取ることができるという

 ダストボックスには、髪の毛やペットの毛などがフィルターに絡まりにくい「新ダストボックス」を採用。ゴミの舞い上がりや巻きつきを防ぎ、ゴミを均一に溜めることができるという。

 なお、吸引力を持続させるために、ゴミと空気を分離・圧縮する「パワープレスサイクロン構造」と、フィルターのホコリを1秒間に約220回の振動で振るい落とす「リニア振動フィルター自動クリーニング」も搭載している。圧縮したゴミはワンタッチで捨てることができる。

ゴミと空気を分離・圧縮する「パワープレスサイクロン構造」フィルターのホコリを1秒間に約220回の振動で振るい落とす「リニア振動フィルター自動クリーニング」
圧縮したゴミはワンタッチで捨てることができるゴミの舞い上がりや巻きつきを防ぎ、ゴミを均一に溜めることができる「新ダストボックス」を採用

 このほかの機能では、ゴミの量や床面の種類を見分けて効率的に運転する「エコナビ」機能も搭載。ハウスダストやゴミを発見し、床面を検知するだけでなく、ゴミの量に応じてブラシの回転を制御することで、エコナビなしの場合と比べて、消費電力量を最大約56%削減するという。

 さらに、同社独自のイオン技術「ナノイー」機能と、ダストボックス内に「高集じんフィルター」を採用することで、排気をクリーンにし、部屋の空気環境に配慮するとしている。

 吸込仕事率は460W。本体サイズは、268×400×313mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は5.1kg。集塵容量は0.6L。本体カラーはプレミアムレッドとシャイニーシルバー。

 下位機種として、ナノイー機能を省略した「MC-SS210G」と、ナノイー機能とエコナビを省略した「MC-SS110G」も同時発売する。希望小売価格はオープンプライス。店頭予想価格はMC-SS210Gが7万円前後、MC-SS110Gが6万円前後。本体カラーはMC-SS210Gがクリスタルシルバーとクリスタルブルー。MC-SS110Gがブラック。






(小林 樹)

2011年8月8日 17:54