北海道から本州への送電が再開

 電源開発株式会社(J-POWER)は11日、7日深夜に発生した宮城県沖地震で運転を停止していた「北本連系設備」が、9日6時時点で再開したと発表した。

 北本連系設備は、北海道と本州の間をつなぐ送電設備で、最大容量は60万kW。両岸で交流から直流へと変換し、海底ケーブルで送電を行なう。送電は双方向だが、通常は北海道側の余剰電力を本州に送電しており、東北電力を経由して東京電力へと送られている。

 7日深夜の地震では、北本連系設備が停止し、北海道電力内での余剰電力が発生した。このため、送電網内の周波数が上昇して泊原子力発電所の運転出力が低下する影響があった。






(伊達 浩二)

2011年4月11日 10:46