北海道から本州への送電が途絶

~昨夜の地震で北本連系設備が停止中

 電源開発株式会社(J-POWER)は8日、北海道で発電した電力を本州に送電する「北本連系設備」が停止していると発表した。7日深夜に起きた地震による影響で、現在、設備点検中としている。

 これにより系統周波数が高くなったため、北海道電力の泊原子力発電所1号機と2号機が、原子炉出力を約87%まで制限した。その後、8日6時30分に通常運転に復帰している。

 北本連系設備は、海底ケーブルによる送電設備で、両岸で直流に変換して送電している。最大容量は60万kW。現在は、東北電力経由で東京電力へ送電されている。

 電源開発は、卸電気事業者で、国内に多数の発電所と送電設備を持つ。1952年に国策によって設立され、2003年に民営化された。






(伊達 浩二)

2011年4月8日 16:11