東北電力も16日から計画停電開始

~8グループで編成。9時からと17時からの2回
停電計画エリア略図

 東北電力は、16日から18日の3日間の予定で、計画停電を開始する。翌週以降の計画停電の実施については、随時お知らせするとしている。

 東北関東大震災により、発電所や送電設備が被災したことを受けて、計画停電を検討していた。あらかじめ地域を決めて数時間単位で電気を止める。停電地帯では、企業や個人宅、病院などの区別無く停電する。

 ただし震災と津波で大きな被害を受けた、岩手県、宮城県、福島県の全域と青森県の八戸市周辺は、停電する地域から除外する。したがって、山形県、新潟県、秋田県の日本海側の県と青森県の一部が停電対象となる。

 計画停電エリアの詳細を見ると、地区割りは供給電力が50万kWずつの8グループに分けられている。1つのグループには複数の県が含まれており、分散する形になっている。また、送電網ごとの停電となるため、同じ地区であっても違うグループに属している場合がある。

 停電時間は9時~12時と17時~20時までの2回。16日(水)は9時が第1と第2の2つのグループ、17時が第3と第4となる。17日(木)は9時が第5と第6、17時が第7と第8となる。18日(金)は16日と同じ計画だ。

 3日間の需給見通しは、需要想定が1,050万kW程度、供給力が970万kW程度、不足分が100万kW程度(予備分含む)としている。

 停電時の注意事項については、関連記事を参照されたい。





(伊達 浩二)

2011年3月15日 13:28