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除湿機や空気清浄機で火災が発生、梅雨前にチェックを

 独立行政法人 NITE・製品安全センターは、除湿機や空気清浄機に関する火災事故の事故事例を発表した。梅雨入りを前に、除湿機や除湿機能付きの空気清浄機を使う頻度が増えるが、火災事故も多く発生しているという。

 NITEによると、事故件数は、平成22~26年度までの5年間で合計117件(空気清浄機63件、除湿機54件)。被害状況別にみると、死亡1件、重傷2件、軽傷12件、拡大被害67件、製品破損35件となっており、全体の66.7%(78件)が火災に至っている。

平成22~26年度の空気清浄機および除湿機の事故発生件数

 主な事例は以下の4つ。

 ・空気清浄機を使用していたところ、製品内部の除湿機構部が異常発熱する不具合により、製品からカタカタと音がし、音が収まった後に発火した

 ・就寝時に空気清浄機を使用していたところ異臭で目が覚め確認すると、製品内部の電気集塵部の不具合により、製品から発煙・発火する火災が発生していた

 ・屋内で洗濯物を乾燥するために除湿機を24時間運転していたところ、製品内部のヒーターが保持部品から外れ、付近の樹脂部品に接触したことで発火した

 ・約10年間使用した除湿機を持ち運んだ際、変色していた取っ手が折れて、除湿機が足に落下し、左足の親指を負傷した

 こうした事故の中には、不注意な使い方による事故のほか、リコール対象製品による事故も発生している。事故を未然に防止するためにNITEでは、使用時の注意事項について確認するほか、使用中の製品がリコール対象製品に該当していないかチェックするよう呼びかけている。

西村 夢音