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古い扇風機やエアコンの発火事故が多発。本格稼働を前に確認運転を~NITE

 NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)は、毎年6月~8月に古い扇風機やエアコンの発火事故が多く発生しているとして、本格稼働の前に製品に異常がないか確認することを推奨する。

 実際に起きた事故の例として、約19年間使用した扇風機の使用中に出火した事例や、約40年使用した扇風機の発煙、家人不在時にエアコンから発火し、エアコン及び周辺を焼損する事例などが挙げられている。

 NITEでは、扇風機の内部配線やコンデンサーなどの電気部品は長期の使用により劣化することを注意。動きが悪い、動かなくなった、モーターから異音がする、モーターケースが発熱する、焦げ臭いニオイがするなどの症状が出た場合は使用を中止して、販売店あるいは製造・輸入業者へ相談するようにとしている。また、部品の劣化が火災の原因になっているとして、古い扇風機は買い替えることを推奨している。

 エアコンの火災に関しては、市販のエアコン洗浄液がファンモーターコネクター部に付着し、トラッキング現象を起こしたことを発火の原因とみている。エアコン洗浄の際には、電気部品に洗浄液がかからないよう十分注意するほか、不明な点がある場合は、製造事業者など専門知識を持つ事業者への相談を呼びかけている。