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クラウドファンディング家電〜息を吹きかけると体内アルコール濃度を測定できる学習型アルコールガジェット

「クラウドファンディング」とは、製品開発などのプロジェクトを達成させるための資金を“多くの人たち(Crowd)”から集めて“資金調達(Funding)”するという意味。そんなクラウドファンディングで資金調達中の家電開発プロジェクトを紹介する。

 何事もやりすぎは良くない事柄の筆頭として挙げられるのが、お酒の飲み過ぎだろう。お酒が大好きという人ほど気を付けたいが、飲み始めるとなかなか止まらない、という人も多いのが現実。

 そこで、今回は呼気アルコール濃度を測定し、データを蓄積することでパーソナライズされていく学習型アルコールガジェット「TISPY(ティスピー)」を紹介する。同機は、持続的に測定しデータを蓄積していくことで、飲酒ペースを管理しやすくしたり、二日酔いになる前にお酒を抑制するようアドバイスしてくれたりするという。

学習型アルコールガジェット「TISPY(ティスピー)」

 TISPYは、アルコールセンサーを内蔵。息を吹きかけることで、体内のアルコール濃度を測定できる。測定後は搭載する有機ELディスプレイに、「今日はペースが速いよ」「そろそろ水を飲んだ方が良い」などと表示。ユーザーの読み過ぎを防ぐ目安量を示すという。また計測するほど、個人差を学習していき、ユーザーに合わせたアドバイスが可能になる。

息を吹きかけることで、体内のアルコール濃度を測定
有機ELディスプレイに呼気中のアルコール濃度を表示
飲酒中は計測すべきタイミングをお知らせ
計測終了後は、お酒が抜ける予測時刻をカウントダウン
使えば使うほど、ユーザーにパーソナライズされていき、正確なアドバイスが可能になる

 データを蓄積するためには、本体にSDカードまたは無線LAN搭載SDメモリカード「FlashAir」を挿入する。「FlashAir」使用時は、スマートフォンと無線接続でき、Webアプリとの連動が可能になる。

FlashAirを使えば、スマートフォンに直接データを転送できる
Webアプリでデータの参照が可能になる (開発中Webアプリのイメージ)

 本体サイズは70×18×70mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは約100g。電源は、単四形乾電池2本。

 現在クラウドファンディングサイト「MAKUAKE」にて資金を調達中。価格は、TISPY本体とSDカード(4GB)がセットになったコースが9,000円(税込)で、同本体とFlashAir(8GB)とのセットが9,800円(同)。実施期間は6月28日までだが、既に目標資金を達成済みで、今年10月中には製品が発送される予定だ。

河原塚 英信