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日立、スリムながらも業界最大11kgの大容量ドラム式洗濯乾燥機

ドラム式洗濯乾燥機「ビッグドラム スリム BD-ST9800」

 日立アプライアンスは、大容量ながらスリムさを実現したドラム式洗濯乾燥機「ビッグドラム スリム」を、9月19日に発売する。液晶タッチパネルの「BD-ST9800」と、大型ホワイト液晶の「BD-S8800」の2機種で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は順に、34万円前後、30万円前後(税抜)。

 洗濯/乾燥容量が11kg/6kgのドラム式洗濯乾燥機。ドラム槽の形状を見直し、本体幅60cmとスリムながらも、業界最大の洗濯容量11kgを実現した点が特徴。シングル毛布なら2枚まとめて洗えるという。

大型ホワイト液晶タイプの「BD-S8800」
ドラム槽の形状を見直し、業界最大の洗濯容量11kgを実現

カーテンや毛布を洗うのが一般的に、まとめ洗いに対応

日立アプライアンス 商品計画本部 ユーテリティ商品企画部 玉川 博康氏

 日立アプライアンス 商品計画本部 ユーテリティ商品企画部 玉川 博康氏は、大容量化について次のように語った。

 「洗濯機の使い方について調査してみると、できるだけまとめて洗うようにしている家庭が多いことがわかりました。カーテンや毛布などを洗濯機で洗うのが一般的になっており、そういったニーズに対応し、シングル毛布であれば2枚まとめて洗えるようにしました」

 会場では、シングル毛布を2枚入れる実演も行なわれた。2枚入れ終わったあとは、無理なくフタをしめることができていた。

1枚目のシングル毛布を入れる
シングル毛布2枚目
問題なく入った

大流量シャワーの「ナイアガラすすぎ」で洗剤を残らず飛ばす

 洗浄力にもこだわり、大量の水を衣類に通水して洗剤を落とす「ナイアガラすすぎコース」を新搭載。「水道水シャワー」と、毎分約80Lの大流量「ナイアガラ循環シャワー」を合わせた「大流量Wシャワー」により、たっぷりの水を注水する。また、強い遠心力を生み出すドラム槽が毎分約1,200回転し、高速回転で水分と一緒に残った洗剤もしっかり飛ばす。

 これらを効果的に組み合わせることで、標準コースよりも高いすすぎ性能を実現した。すすぎにおける、“洗剤の溶け残りがある”、“洗剤が残っていると肌トラブルを起こしそう”といった不満・不安に応えたという。

 会場では、「すすぎ前の水」「従来モデルの標準コースですすいだ水」「ナイアガラすすぎ後の水」「水道水」を比較。明るい場所では「標準コースの水」と「ナイアガラすすぎ後」の水に違いは見られなかったが、ブラックライトを照射すると差は歴然だった。

ナイアガラすすぎ
水の比較
ブラックライトを照射すると差は歴然
ナイアガラすすぎコースの工程
タテ型洗濯乾燥機にも搭載し、好評だという

 このほか、従来のナイアガラ洗浄に温水機能を搭載し、衣類の黄ばみまで落とせる「温水ナイアガラ洗浄」を採用。高濃度洗剤液をヒーターで温め、ミスト状にしてドラム槽内に吹き付ける。衣類を約40~50℃に温めて洗剤の酵素パワーを活性化させ、高い洗浄力を発揮するという。

 「温水ナイアガラ洗浄」は、衣類についた黄ばみを落とす「90分コース」と、皮脂汚れを落として黄ばみを予防する「30分コース」から選択可能。衣替えの時期や、さらに洗浄力を高めたいときに適している。

 なお、これらの機能は、6月に発売した同社のタテ型洗濯乾燥機「ビートウォッシュ BW-D11XWV」にも搭載されており、出荷台数は前年比140%を達成するなど好評だという。

黄ばみを落とす「温水ナイアガラ洗浄」
シャツの比較
袖口などわかりやすく黄ばみが落ちている

乾燥後の衣類のシワを伸ばす「風アイロン」

 乾燥後の衣類のシワを伸ばす「風アイロン」機能は、おいそぎコースにも対応。標準コースでは、洗濯~乾燥に165分掛かるが、おいそぎコースは98分で完了し、シャツのシワを目立たなくする。

 また、本体内部には布動きを促進する「新リフター」を新採用。ひねりを加えた新形状のリフターで、衣類を大きく動かす。時速約300kmの高速風でシワを伸ばす「風アイロン」は、衣類が風に当たるほどシワが伸びるという。そのため、布動きを促進することで衣類がより風に当たるようになり、シワが伸びて仕上がりを良くできるとしている。

 このほか、最終すすぎの際に水道水シャワーでドラム槽の汚れを落として黒カビを抑える「自動おそうじ」機能や、柔軟剤を高濃度にして香りをしっかり残す「香りコース」などを搭載する。

布動きを促進する「新リフター」を採用
新リフター採用の新機種(右)は青い衣類が後ろに周り、大きく動いているのが分かる
青い衣類は再び手前にきている
「風アイロン」あり/なしの比較
おいそぎコース(右)でもしっかりシワが伸びている

 本体サイズは、600×715×1,050mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約81kg。消費電力量は洗濯で69Wh、洗濯乾燥で780Wh。標準使用水量は洗濯で78L、洗濯乾燥で約53L。カラーはシャンパンとシルバーの2色。右開きと左開きタイプを用意し、右開きはシルバーのみ用意する。

奥行きが狭い場所に置ける「ビッグドラム」

「ビッグドラム BD-V9800」

 このほか、奥行きが狭い場所に置ける薄型の「ビッグドラム BD-V9800」も同時に発売する。洗濯/乾燥容量や、機能面は「ビッグドラム スリム」に準ずる。価格はオープンプライス。店頭予想価格は31万円前後(税抜)。

 本体サイズは、695×620×1,060mm(同)で、約83kg。大型ホワイト液晶を採用。カラーはシャンパンとシルバーの2色。右開きと左開きタイプを用意し、右開きはシャンパンのみ用意する。

 下位機種として、「ナイアガラすすぎ」や「温水ナイアガラ洗浄」を省略した「ビッグドラム BD-V5800」も発売。価格はオープンプライス。店頭予想価格は27万円前後。洗濯/乾燥容量は10kg/6kg。

「ビッグドラム スリム BD-ST9800」(右)と比較するとワイド
奥行きが狭い場所にも置ける
「ビッグドラム BD-V5800」

西村 夢音