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約4時間も連続運転ができるロボット掃除機「マオ」

ロボット掃除機「Xrobot MAO(マオ)」

 BMXrobot Japanは、約4時間の連続運転を可能にしたロボット掃除機「Xrobot MAO(マオ)」を、12月より順次発売する。大手量販店などで購入可能。価格はオープンプライス。店頭予想価格は未定だが、50,000円以下になる見込み。

 同社は、中国・深センでロボット事業を展開する「シルバー・スター・インテリジェント・テクノロジー(通称:Xrobot)」と、電池パック事業でグローバル展開を行なう「BMTPow」の出資のもと、香港を拠点におくロボットメーカー「BMXrobot」の日本法人。Xrobotは、ロボット掃除機の分野において世界シェア2位を確保しているという(ODM/OEM含む)。

 マオは、Xrobotのロボット技術と、BMTPowの電池パック技術を組み合わせて開発されたロボット掃除機。バッテリーに容量4,400mAhのリチウムイオン電池を採用し、約4時間の連続運転を実現している。これによって、広い部屋でもバッテリーが途中で切れることなく掃除できるという。

 11月20日には発表会が行なわれ、BMXrobot Japanの代表取締役・石井淳一氏、Xrobotの副社長であるジョンソン・ジャン氏、BMTPowのCEOであるウィリー・ソー氏が登壇した。

左から、Xrobot 副社長のジョンソン・ジャン氏、BMTPow CEOのウィリー・ソー氏、、BMXrobot Japan 代表取締役の石井淳一氏
ジョンソン・ジャン氏

リチウムイオン電池にUSBポートを搭載。非常時のスマホ充電にも利用できる

 Xrobotのジョンソン・ジャン氏は、マオの日本展開について次のように述べた。

 「Xrobotは中国・深センにおいてテクノロジーの最先端にいる会社です。主に、ロボットの研究・開発と生産を行ない、ロボット掃除機と草刈りロボットなどを主力商品として販売しています。特にヨーロッパでは非常に売れており、3台に1台はXrobot製のロボット掃除機です。今回は、その中でも最も優れたロボット掃除機『マオ』を日本に連れてきました。今後も日本で、優れた商品を展開していきたいと思います」

 マオは、“猫”を意味する中国語。日本のユーザーに、より身近に感じてもらえたらという(ジャン氏)。

 バッテリーの電池寿命は約3年で、交換頻度が少なくリサイクルにも繋がるという。また、バッテリーにはUSBポートを備えており、非常時に携帯電話を充電することも可能。

本体カラーはレッドとブラック
リチウムイオンバッテリー(※画像のものはプロトタイプ)
USBポートを備える(※画像のものはプロトタイプ)

 運転モードは、スイッチを入れるとランダムに動き回る「掃除モード」と、部分的に掃除する「スポットモード」の2つを用意する。

 掃除方法は本体右上のサイドブラシがゴミを巻き込み、中央のダブルメインブラシがホコリやゴミをキャッチする。付属のモップを取り付けることも可能。ブラシで取りきれない汚れは、モップが拭きとってくれるという。ダブルメインブラシとモップは取り外して水洗いできる。

 操作は本体だけでなく、付属のリモコンからも行なえる。運転モードの切り替えや、日替わりで掃除する時間を予約できる「タイマー」機能の設定ができる。

実演も行なわた。サイドブラシが回転している
本体背面。中央にダブルメインブラシを備える
掃除が終わると自動で充電台戻る
本体の操作スイッチ。「掃除」と「スポット」モード
側面には電源スイッチ
付属のリモコンからも操作できる

 また、本体側面には赤外線センサーとソフトタッチセンサーを備える。障害物を検知してぶつからないように掃除する。底部には4つの地面検知センサーがあり、落下防止機能も搭載する。段差は2cmまで乗り越えられる。

 本体サイズは、320×92mm(直径×高さ)で、重量は約3kg。充電時間は最大7~8時間。消費電力は15~31W。ダストボックス容量は約0.35L。運転音は約55dB。本体カラーは、レッドとブラック。

黒い部分が赤外線センサー。丸い突起がソフトタッチセンサー。障害物を検知する
黒い円形部の左右が地面検知センサー。落下防止機能を備える

マッピング機能を備えた2015年モデルも開発中

BMXrobot Japanの代表取締役・石井淳一氏

 また、マオの今後の日本市場での展開について石井氏が語った。

 「現在開発中のモデルは、掃除をする前に部屋を1周してマッピングする機能を搭載し、同じ所を通らずに掃除できます。2015年6月に発表し、10月に発売する予定です。既に同じ機能を搭載した他社の製品があり、それらの価格は10~12万円ほどですが、より価格を抑えてユーザーに届けられると思います」という。

西村 夢音