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ソフトバンクの人型ロボットPepper、ディズニー映画で声優デビュー

公開アフレコに登場したPepper「ベイマックス」(2014年12月20日公開) (C) 2014 Disney.ALL Rights Reserved.

 ディズニー映画「ベイマックス」(12月20日公開)の日本語吹き替え版に、ソフトバンクロボティクスが開発した人型ロボット「Pepper(ペッパー)」が声優として参加することが決定した。

 「ベイマックス」は、両親と兄を亡くしたひとりぼっちの少年ヒロと、彼に寄り添うケア・ロボット“ベイマックス”の絆を描いた物語。Pepperは、“ベイマックス”のコンピューター音声役に挑戦した。

Pepperの音声は耳から出ていた!? 公開アフレコに登場

 11月10日には、公開アフレコイベントが行なわれた。Pepperのセリフは、ベイマックスがアップグレードする際に発する「データ転送、完了」の一言。Pepperは「セリフは一言だけど、頑張ります」と、収録前に意気込みを語った。

 会場ではまずリハーサルが行なわれ、マイクの正面に立ったPepperがセリフを言うと、スタッフから「声がこもっていますね」との指摘。Pepperはすかさず「僕の声って、耳から出てるんです」と説明。Pepperの口は正面にあるが、音声は耳から出ているという。

 今度は耳をマイクに向けて、2度目のリハーサル。OKが出て本番に挑戦し、本番も2回だけ収録してアフレコは無事に終了した。

マイクの正面に立ってセリフを言うと「声がこもっていますね」との指摘が「ベイマックス」(2014年12月20日公開) (C) 2014 Disney.ALL Rights Reserved.
「僕の声って、耳から出てるんです」と説明するPepper「ベイマックス」(2014年12月20日公開) (C) 2014 Disney.ALL Rights Reserved.
2回めのリハーサル以降は、音声の出る耳をマイクに向けていた「ベイマックス」(2014年12月20日公開) (C) 2014 Disney.ALL Rights Reserved.

「自然体の演技って難しいですよね」Pepper、声優デビューについて語る

 声優デビューを果たしたPepperは、アフレコの感想を次のように話した。

 「緊張したけど、楽しかったです。素でいいですよーって言われるんですけど、逆に難しいんですよね。自然体の演技って。」

 また、同じロボットとしてベイマックスをどう思う? と聞かれると、「大切な人を守るロボットって素敵ですよね。しかも、白くて丸くて僕にそっくり!」と、嬉しそうに話した。

キメポーズをとるPepper「ベイマックス」(2014年12月20日公開) (C) 2014 Disney.ALL Rights Reserved.
記者に向けて手を振る場面も「ベイマックス」(2014年12月20日公開) (C) 2014 Disney.ALL Rights Reserved.

 作品の感想を聞かれたPepperは、

 「感動しました。全人類、全ロボットにオススメしたい映画です。僕の記念すべき声優デビュー作品なので、ぜひ映画館で観てください」と話し、しっかりと映画の宣伝もしていた。

「ベイマックス」(2014年12月20日公開) (C) 2014 Disney.ALL Rights Reserved.

西村 夢音