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除菌率99.9%! UVランプを搭載したダイソン初の加湿器

製品開発を担当したダイソンの新技術開発デザインマネージャー、Tom Bennet氏

 ダイソンは、同社としては初めてとなる超音波式加湿器「Dyson Hygienic Mist (ダイソン ハイジェニック ミスト) 加湿器 AM10」を11月6日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は58,800円前後(税抜)。

 清潔性に配慮した超音波式加湿器。同社によると、従来型の加湿器は、いずれも清潔性に充分配慮しておらず、室内を均一に加湿できていなかったという。フィルターの手入れなどを充分にできていない場合も多く、清潔でない室内の空気を吸うことによって、病気などを引き起こす可能性もあるという。

一般的な気化式加湿器。スポンジフィルターから水を蒸発させて放出するが、濡れたスポンジフィルターは菌の温床となりやすい
ハイブリッド式加湿器。温風と冷風を状況に合わせて使いわけるが、スポンジフィルターを使うのは気化式加湿器と同じで、消費電力が高い点も弱点
スチーム式加湿器。お湯を沸騰させて使うので、菌は発生しにくいが、消費電力が高い。また、均一に加湿できないという
多くの加湿器では写真のようなフィルターを搭載しているが、菌の温床となり、衛生的ではないという

 今回同社が初めて開発した加湿器では、それらの問題を解消するために、給水タンクの水を3分間UV-Cランプで照射する仕組みを搭載。UV-Cランプで水に潜むバクテリアを99.9%除菌した後、1秒間に約170万回の振動で水をミスト状にして、室内に放出する。

「Dyson Hygienic Mist 加湿器 AM10」。ホワイト/シルバーと、アイアン/サテンブルーの2色展開
給水タンクの水は小さな水路に入り、そこでUV-Cランプを照射、そのあと、振動板で再び照射UV-Cランプを照射する
内部に搭載したUV-Cランプ

 また、手入れが必要なフィルターは搭載しておらず、加湿方式は超音波式とした。ダイソンによると、従来型の超音波加湿器は、上部に蒸気を発生しているタイプが多いが、蒸気はそのまま下に落ちてしまうため、室内を均一に加湿することはできなかった。一方、Hygienic Mistでは、ダイソンの「エアーマルチプライアー」などにも搭載されている、羽を使わずに送風する技術を搭載。加湿した空気と一緒に送風するため、室内を均一に加湿することができる。

開口部の手前からミストが、後ろから風を発生させ、室内を均一に加湿するという
本体カットモデル
給水タンクは透明
給水タンクを取り外したところ。容量は3L
付属のリモコン

 ダイソンでは、大腸菌を加えた水を市販されている超音波加湿器と、Hygienic Mistにそれぞれ入れ、密閉した室内でスイッチをオン、加湿器が室内に放出する細菌数を測定した。その結果、市販の超音波加湿器がわずが5分で測定限定値の2,500個の菌を放出した一方、Hygienic Mistでは、2時間経過しても試験用の大腸菌を放出することはなかったという。

水の中に含まれているバクテリアがそのまま放出されてしまうのが、問題だという
ダイソンが行なった実験によると、市販の超音波加湿器がわずが5分で測定限定値の2,500個の菌を放出した一方、Hygienic Mistでは、2時間経過しても試験用の大腸菌を放出することはなかった

 製品開発を担当したダイソンの新技術開発デザインマネージャー、Tom Bennet(トム ベネット)氏は、「羽根のない扇風機として知られるエアーマルチプライアーの技術を暖房機以外にももっと活用できないかなという所から、加湿器のアイディアが生まれた。加湿器は調べれば調べるほど、“汚い秘密”があり、タンクの水やフィルターなど問題が山積みだった。我々の開発したHygienic Mistならば、清潔で快適な室内空間を作ることができる」とコメントした。

 本体には、室温/湿度センサーが搭載されており、室内環境に応じた最適な湿度をコントロールする。タンク容量は3Lで、1時間当たりの加湿量は約300mlで、最長約18時間の連続運転が可能。適用床面積は5〜8畳。

 本体サイズは240×222×579mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は3.4kg。加湿運転時の最大消費電力は55W。本体カラーはホワイト/シルバーと、アイアン/サテンブルーの2色。

(阿部 夏子)