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1カ月ゴミ捨て不要のロボットクリーナー「TORNEO ROBO」
(2014/8/21 15:15)
充電、ゴミの回収を行なうダストステーション
東芝ライフスタイルは、約1カ月分のゴミが集められるダストボックスを備えた「TORNEO ROBO(トルネオ ロボ)」シリーズを9月上旬より発売する。カメラ、通信機能を搭載した「VC-RCX1」、カメラ、通信機能を省略した「VC-RVD1」、独自のダストステーション機能を省略した「VC-RV1」の3機種で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は順に、12万円前後、9万円前後、75,000円前後。
センサーで室内を検知、自動で掃除するロボットクリーナーの新シリーズ。TORNEO ROBOは、本体の充電を行なう充電ステーションとして、ゴミの吸引機構を備えた「ダストステーション」を採用した点が特徴。
一般的なロボットクリーナーは、掃除終了後、自動で充電ステーションに戻ってくるが、本体にたまったゴミはその都度自分で捨てる必要がある。一方、ダストステーションでは、大容量のダストボックスを備えており、掃除を終えた本体が戻ってくるたびに本体にたまったゴミを自動で吸引、約1カ月間ゴミ捨ての必要がないという。また、本体にゴミがたまったままにならないため、吸引力が持続するという。
東芝ライフスタイル 取締役社長 石渡敏郎氏は、「東芝の技術を集結して、開発には約2年半かけた自信作。ロボットクリーナーを掃除するクリーナーがついているようなもの」と話し、従来同社が展開していたロボットクリーナー「スマーボ」とは、全く違う製品であり、「クリーナーメーカーが作ったロボットクリーナーであるということを前面に押し出すためにも、東芝のサイクロンクリーナーTORNEOの名前をつけた」と話す。
70以上の行動パターンから選んで掃除
本体動作は、「高精度赤外線距離センサー」と「超音波センサー」で室内の障害物、壁、隅の位置を正確に検知し、本体に搭載されている70以上の行動パターンから最適なものを選択して掃除する。高精度赤外線距離センサーでは、壁との距離をほぼ一定の2cm以下に保ち、壁際のゴミを取り除き、超音波センサーでは、ガラス、黒っぽい色の家具や壁も確実に検知するという。本体にはこのほか、本体の落下を防止する落差センサー、歩行距離センサーなど、合計27個のセンサーを搭載する。
部屋の隅のゴミを99%以上除去
使い勝手の面では、隅や壁際、家具の周りのゴミも残さず掃除できるように左右のサイドアームブラシの長さを従来より24mm長くした。サイドアームブラシは、本体から出っ張った造りになっているが、障害物に当たると、自動で中に引っ込む仕組みになっている。特にゴミが残りやすい部屋の隅では、本体が約3秒間停止して、本体を左右に動かして入念に掃除する。これにより、部屋の隅のゴミも99%以上除去するという。
本体底面のブラシは床面に沿って上下に動く「可動式回転ブラシユニット」を採用。カーペット、敷居、ホットカーペットのコントローラーなどの段差がある時は本体内部に引っ込む構造となっており、引っかかることが少ないという。ブラシには同社のキャニスタータイプと同じ毛を採用する。
また、障害物を乗り越えやすいように、本体底面から床面までの距離は約15mmと高めに設定、高さ20mmまでの段差を乗り越えられるという。
集じんには、毎分最大約12,500回転するファンモーターを採用。
充電時間は約5時間で、掃除時間は最大約70分。充電回数約1,100回の「リチウムイオン電池」を搭載しており、1日1回使用した場合の電池寿命は約3年間。
外出先から室内の様子を確認できる
フラッグシップモデルの「VC-RCX1」には内蔵カメラと通信機能を搭載する。同梱のフォトポインターをあらかじめセットしておくと、外出先からその場所に移動し、室内の様子を撮影、スマートフォンなどで確認できる。画像は指定した方向のみのワンショット撮影、360度旋回しながら撮影するパノラマ撮影などを選ぶことができる。
フォトポインターは、本体にあらかじめ1つ付属するが、別売り(4,700円)で最大3つまで増やすことができ、撮影場所を3カ所に増やすこともできる。
なお、同機能を使うには、別売りの「東芝ホームゲートウェイ」と、東芝のWebサイト「フェミニティ倶楽部」(有料)への登録、常時接続ブロードバンドのインターネット環境とパソコンが必要になる。
「VC-RCX1」の本体サイズは350×350×87mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は3.4kg。本体にはリモコンとお手入れブラシが付属する。本体カラーはグランホワイト。
新しいモノ。新しいこと。by“lifenology"
発表会では、東芝ライフスタイル 取締役社長 石渡敏郎氏による東芝ライフスタイル株式会社のコンセプト説明も行なわれた。同社は今年4月1日に設立された新会社で、従来別々の会社で取り扱っていた家電・映像・パソコンなどの事業を一体運営する。
「東芝では、何十年も生活者の目線でのモノづくりを進めてきた。今後もライフスタイルを変革する商品を世に打ち出していく」(石渡取締役社長)とし、新しいマーケティングコンセプトとして、「新しいモノ。新しいこと。by“lifenology"」という言葉を掲げる。
「“lifenology”とは、生活と技術の融合を意味しており、“新しいモノ。新しいこと。”という言葉には、商品だけでなく商品の先にある嬉しいこと、楽しいことなど“コト”を提供するという意味が込められている」(石渡取締役社長)
これに伴い、生活家電イメージキャラクターとして大泉洋さんと、優香さんを新たに採用する。