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東芝、ダストステーションとタイマー予約で1カ月間お任せできるロボットクリーナー

新発売となるTORBNEO ROBO(トルネオロボ)VC-RVS2(上2つ)とVC-RV2

 東芝ライフスタイルは、1カ月間ゴミ捨て不要の「ダストステーション」とタイマー予約機能で、掃除開始からゴミ捨てまで任せられる東芝ロボットクリーナー「TORBNEO ROBO(トルネオロボ)VC-RVS2」を2月上旬より発売する。店頭予想価格は、12万円前後(税抜)。

 掃除を終えて充電台に戻るたびに、本体に溜まったゴミを吸引する同社独自の「ダストステーション」がさらに進化。新たに搭載したタイマー予約機能と合わせて使うことで、ゴミ捨てまでの約1カ月間、本体に触ることなく掃除が任せられるという。

ロボットならではの"全自動”を目指して開発

新モデルについて説明する東芝ライフスタイルの商品企画本部長 内藤順司氏

 東芝ライフスタイルの商品企画本部長 内藤順司氏によると、ロボットクリーナー市場は2016年度、さらに活性化に向かうと予測。独自の調査では、消費者が購入を検討する理由に「掃除の負担を低減すること」「時間をつくること」、購入時に重視する点については「掃除性能」と「メンテナンスの簡単さ」が挙げられており、「ロボットクリーナーには、掃除からの解放と手間からの解放が求められている」という。

 そのニーズに応えるべく、同社のロボットクリーナーには、使用するたびに行なう必要があったゴミ捨てを、約1カ月に1回に低減する「ダストステーション」を設けているが、新モデルは、このダストステーションに、吸引力が99%持続するサイクロン機構「バーティカルトルネードシステムCLEAR」を搭載。本体のゴミを強力吸引することで、掃除性能が持続するほか、ゴミを遠心分離しながら約1/5に圧縮するため、ゴミ捨て時の埃の舞い散りを抑えることができるという。

 「タイマー予約機能」も新たに追加。掃除してほしい曜日や時間を1週間単位で設定できるため、運転させる手間を省くことができる。

ユーザーは掃除性能だけでなく、お手入れのしやすさも重視
ダストステーションにサイクロン機構の「バーティカルトルネードシステムCLEAR」を搭載
ダストカップ内のゴミが1/5に圧縮され、1カ月分溜められる
サイクロンやダストカップは、丸ごと水洗いでき、清潔に保てる
タイマー予約することで、稼動させる手間も省ける

モーター回転数がアップし、吸引風量が1.5倍に

 掃除性能では、ハイパワーブラシレスモーターを搭載することで、モーター回転数が、毎分最大12,500回転から14,000回転にアップし、吸引風量が約1.5倍に。さらに大型風路を確保し、ペットの毛などまとまったゴミの目詰まりを解消するという。

 一方で、風量がアップしたことで、移動速度を20%高めることができ、掃除時間の短縮を実現したとしている。

 ユーザーの「部屋の隅のゴミもしっかり掃除してほしい」という声に対しては、同社独自の「Wサイドアームブラシ」の長さを65mmに延長。ブラシが届く範囲が最大幅約41cmになり、一度に多くのゴミをかき込むことを可能にしたという。

 壁際は、本体がぶつからない約2cm以下の間隔をキープしながらゆっくり走行することで、ゴミを丁寧に除去。部屋の隅では、左右に首を3回振ることで、99%以上のゴミを取り除くとする。

 当日は実機を使ったデモ運転も行なわれたが、隅に溜まったゴミをキレイに除去できたほか、ヘアピンのような重たいものも、残すことなく吸引していた。

モーターの回転数が毎分最大14,000回転にアップ
2カ所のアームブラシの長さを延長し、より隅に届きやすくなった
壁際はぶつからないよう距離をとりながらゆっくり走行

フロアワイパーで集めたゴミを吸引する「ダストポケット」

 今回、新たな付加機能として、ダストステーションのサイドに「ダストポケット」を搭載した。フロアワイパーなどで掃除した際に集めたゴミや、ハンディモップに付いたゴミを強力吸引する機能で、本体が入れない立体的な場所を掃除した際に出るゴミの処理の負担も軽減できる。

ダストステーション上部にある「ダストポケット」ボタンを押す
吸引がダストポケット側に切り替わる
フロアワイパーで集めたゴミもしっかり吸引

 そのほかの特徴は、赤外線センサーでは検知しにくい透明なガラスも検知する超音波センサーや、ゴミの多いところは自動で念入りに掃除する「ゴミ残しまセンサー」の搭載、2cm以下の段差乗り越えなど。

 今回、ダストステーションを備えた「VC-RVS2」のほか、ダストステーションを省略したスタンダードモデル「VC-RV2」も同時に発売。店頭予想価格は、8万円前後(税抜)。

ダストステーション非搭載のモデルも用意

田中 真紀子