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小型軽量と強力な吸引力を両立した「パワーブーストサイクロン」
(2014/7/4 00:00)
2つの新機構でゴミを1カ月ためても吸引力が99%以上持続
キャニスター型のサイクロン式掃除機。強力な吸引力を生み出す「小型・軽量ハイパワーファンモーター」を採用した点が特徴。ファンモーターの入り口側にある回転翼にひねりを加えることで、2013年モデルの「CV-SY500」よりも20Wアップとなる、420Wの吸引仕事率を実現した。
さらに、集塵部には構造を一新した「パワーブーストサイクロン」を搭載。パワーブーストサイクロンでは、ダストケース内部で、乱れの少ない旋回流でゴミと空気を分離する「遠心分離気流」と、ゴミをダストケース下部に押し込む「ごみ圧縮気流」の2つの気流を発生させることで、ゴミの分離性能を向上させた。これにより、ゴミを1カ月ため込んでも吸引力が99%以上持続するという。
前後左右のゴミを逃さず吸い込む「4方向吸引スマートヘッド」
ヘッドには、「4方向吸引スマートヘッド」を搭載する。ヘッド側面にサイドブレードを、ヘッド後部にロングローラー(回転ハケ)を採用。壁際ではヘッド側面の開口部からゴミを吸引し、床では前後にヘッドを動かすことでゴミを吸い込む。前後左右からゴミを吸い込むことで、テーブルの脚周りに溜まったゴミを効率よく除去できる。
また、回転ブラシの駆動力を利用したパワフルな自走式ヘッドや、床に吸い付く力を逃がす構造の採用で、ヘッドの操作性も高めた。吸引力が向上するとヘッドの操作性が悪くなるという悩みも解消した。
操作性については、幅30cmで壁際や隙間をスムーズに掃除できる「クルッとヘッド」や、家具の下の隙間にヘッドが入る「ペタリンコ構造」、軽くて使いやすい「カーボンライト」や細くてしなやかな「スマートホース」、さらに腰をかがめず手元でパイプの長さを調整できる「サッとズームパイプ」などを、従来機種より引き続き採用している。
圧縮して押し出す「ごみダッシュ」
CV-SA700は、ゴミの捨てやすさにも配慮している。ダストケースの持ち手にある「ごみ捨てボタン」を押すと、自動でフタが開き、円錐状の筒が圧縮されて固まったゴミを落とす排出機構「ごみダッシュ」を採用している。
同社では、ごみダッシュの採用について、「ゴミ捨て時のホコリの舞い上がり」や「ダストケース内のホコリが取れない」というサイクロン掃除機購入後の消費者の不満を解消するためと説明した。
本体サイズは336×240×290mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は3.6kg。消費電力は190W~950W。吸込仕事率は50W~420W。運転音は49dB~54dB。カラーはディープレッドとディープシャンパン。
また、本体重量、吸込仕事率、運転音が異なるCV-SA500とCV-SA300も同日に発売される。価格はオープンプライス。税抜店頭予想価格は、CV-SA500が70,000円前後、CV-SA300が60,000円前後。
小型軽量タイプのサイクロンと、紙パック式も発売
また、サイクロン式掃除機「2段ブーストサイクロン CV-SA200/CV-SA100/CV-SA90」が8月9日に発売される。価格はオープンプライス。税抜店頭予想価格は順に、50,000円前後、40,000円前後、30,000円前後。
本体サイズは358×230×275mm(同)。本体重量は2.9kg。消費電力は180W~840W。吸込仕事率は40W~340W。運転音は55dB~59dB。カラーは順にレッド、シャンパン、ブラック。
さらに、紙パック式掃除機「かるパック CV-PA300/CV-PA30」を7月19日に発売する。価格はオープンプライス。税抜店頭予想価格は順に65,000円前後、55,000円前後。
CV-PA300の本体サイズは330×266×224mm(同)。本体重量は3.7kg。消費電力は200W~1,000W。吸込仕事率は80W~500W。運転音は50dB~55dB。カラーはディープレッドとディープシャンパン。
CV-PA30の本体サイズは313×266×224mm(同)。本体重量は3.7kg。消費電力は250W~1,190W。吸込仕事率は110W~680W。運転音は59dB~65dB。カラーはルビーレッドとシャンパン。
2014年度には小型サイクロン掃除機の需要が全体の40%を占めると予測
同社では、掃除機の小型軽量化について、2014年度の掃除機需要台数(電機工業会調べ)は、消費増税の駆け込み需要の影響もあり前年比97%の530万台と予測されている。そのうち、サイクロン式の掃除機が50%を占める。さらに、同社の予測では、サイクロン掃除機の中でも、同社が重量4kg未満のものと定める小型サイクロンの割合が、全体の40%を占めるとしている。
また、同社のアンケート調査によると、購入時に重視するポイントとして2011年には6位だった「大きさ・重さ(22%)」が、2013年には「吸引力の強さ(53%)」に次ぐ2位(51%)まで順位を上げたとする。
これらの結果を受け、今回の小型軽量化したサイクロン式掃除機の開発に至ったと説明した。