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78万台が販売された回転式マッサージ器で5人目の死亡事故

 的場電機製作所は、マッサージ器「アルビシェイプアップローラー」による死亡事故が新たに確認されたと発表した。

 同社では、「アルビシェイプアップローラー」および後継機種の「シェイプアップローラーII」の2機種について、ただちに使用を中止して、同社に連絡するよう求めている。対象製品の機種名は、本体のラベルに記載されている。

「アルビシェイプアップローラー」のラベル位置
「シェイプアップローラーII」のラベル位置

 死亡したのは山梨県の80代の女性で、本来の使用方法ではなく、回転式のローラー部を覆う布カバーを外した状態で使用したため、衣類を巻き込み、窒息死したという。この製品による死亡事故は5件目。いずれも布カバーを外した状態で使用し、窒息死を招いている。

 取扱説明書には安全のためカバーを外して使用しない旨が記されている。しかし、ローラーに過負荷がかかった場合に自動停止する安全装置と、布カバーを装着していない場合に動作しない安全装置が装備されていないため、カバーを外した状態で動作させて窒息死する事故が繰り返されている。

 「アルビシェイプアップローラー」は1983年から1990年にかけて販売され、販売台数は約42万台。「シェイプアップローラーII」は1988年から1996年まで販売され、販売台数は約36万台。百貨店やスーパーの催事場などで販売された。

伊達 浩二