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“日本の家電業界を変える”ハイアールとamadanaがパートナーシップ合意

左からハイアールアジアインターナショナル 代表取締役 伊藤嘉明氏、amadana代表取締役社長の熊本浩志氏

 ハイアールアジアインターナショナルとamadanaは、日本及びアジアを中心としたエリアにおける戦略的パートナーシップを組み、協業していくことを発表した。両社では、今回の協業を通じ、モノづくりだけでなく、モノを通して新しいカルチャーを創造するとともに新たな「ユーザー・エクスペリエンス(顧客体験)」を提供するとしている。

 ハイアール アジア インターナショナルは、日本を含むアジア地域の統括本社として、ハイアールグループが2012年1月5日に設立したもので、日本並びにアジア地域向けの商品開発及び、販売を行なっている。現在日本では、高付加価値製品を扱う「AQUA」と、スタンダードでベーシックなエントリーモデルを扱う「Haier」のダブルブランドで展開している。

 amadanaは、代表取締役社長の熊本浩志氏が2002年に立ち上げた家電ブランド。家電製品だけでなく、企業や個人と共創して新たな製品を作り出すというプロジェクトamidusを展開。6月3日に社名をリアル・フリートからamadanaに変更したばかり。

 今回のパートナーシップ締結により、amadana代表取締役社長の熊本浩志氏がハイアールアジアインターナショナルのチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任し、ハイアールアジアインターナショナルが統括する日本及び、ASEAN地区における「AQUA」ブランド商品に関するデザイン、コミュニケーション、クリエイティブ全体を統括し、amadanaが関与・支援していくことになる。

 また、amadanaブランドの商品をハイアールアジアインターナショナルが開発、製造し、日本及びASEAN地区で販売。amadanaコンセプトショップを国内及びASEAN地区で展開していく。

 ハイアールアジアインターナショナルとamadanaが、それぞれ展開する「共創マーケティング」による商品開発の協業を通じて、これまでにない新たな付加価値のある商品展開を図るとしている。

日本の家電業界を変えたい

ハイアールアジアインターナショナル 代表取締役 伊藤嘉明氏

 会見には、今年3月にハイアールアジアインターナショナル 代表取締役に就任した伊藤嘉明氏と、amadana代表取締役社長の熊本浩志氏が出席、パートナーシップ締結への想いを語った。

 伊藤氏は「就任時から、家電業界の革命を進めたいという強い想いがあり、そんな時に熊本氏と会い自分が求めている変革を起こしてくれるのは“この人しかいない”と確信した。頭が良い人、ビジネスセンスがある人はたくさんいるが、波長が合う人はそうそういない」と話し、初対面で熊本氏と会った日にその後のアポを全てキャンセルし、6時間半語りあったことを明かした。

amadana代表取締役社長の熊本浩志氏

 熊本氏も伊藤氏と初めて会ったときに「ようやくこの業界を壊してくれる人がきた。この人だったら家電業界に漂う閉塞感を壊してくれる」と感じたという。2人が初めて会ったのは5月のゴールデンウィーク明けだったというので、それからわずか1カ月でのスピード締結となった。

 具体的な製品発表や取り組みについては現在検討中としたが、「デザインで付加価値を付けるというようなモノではなくて、プラットフォームをフル活用したクリエイティブデザインを目指す。今は良いモノを作って売れる時代ではない。モノの価値はサービスモデルであり、体験価値が提供できるかどうか」(熊本氏)、「amadanaとパートナーシップを組むメリットはたくさんあるが、最終的な目標は新しいものを日本発でアジアへ作ってもっていくこと」(伊藤氏)と話す。

 今後の展開については、amadanaコンセプトショップを国内及びASEAN地区でオープンする。「今月中に改めてプレス発表するが、年内に10店舗、来年に50店舗オープンする予定」(熊本氏)だという。

(阿部 夏子)