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パナソニック、DCモーター採用で消費電力を88%カットした扇風機

~7枚羽根の大風量で蓼科高原に吹く風を再現

F-CJ329
F-CJ328

 パナソニックは、DCモーター採用で消費電力を88%カットした扇風機「F-CJ329/328」を4月20日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格はF-CJ329が35,000円、F-CJ328が25,000円。

 ハイポジションタイプの扇風機。同社の扇風機として初めてDCモーターを採用した点が特徴で、消費電力は最小2Wに抑え、昨年モデル「F-CH327」の消費電力が41W(50Hz)であったのに対し、約88%カットしている。DCモーターを搭載したことで、モーターの回転数をきめ細かく制御して、微風から強風まで幅広く風量をコントロールできるという。

 羽根は、従来の5枚から7枚羽根に増やした。この羽根には、同社の工場向けなどの大空間で使用されてきた換気送風機器のファン技術を応用しており、各羽根から生まれる気流の間隔をせばめたことで、滑らかなやさしい風を送り出せるという。また、羽根の形状にひねりを加え、羽根全体で風を送るため、風量は従来比で約19%アップした。加えて、送風幅は昨年モデル「F-CH328」に比べて約21%拡大。大風量で滑らかに広がる風を生むという。

ファン表面の圧力分布を均一化し、羽根全体で仕事するように改良。送風時のファンの効率を高め、大風量で滑らかに広がる風を送る

 また、従来モデルに搭載されていた、自然に近い不規則な風を送る「1/fゆらぎ」機能を改良。新製品では、長野県の蓼科高原に吹く風を計測し、波形から運転制御プログラムを開発。これにより、各風量に合せて細かく回転数を制御して、より自然に近い心地良い風を生み出す。不規則な強弱の風を送ることで、体の冷やしすぎも防ぐ効果もあるという。

蓼科高原の風を計測し、より自然に近い風を送り出せるよう、プログラミングした

 操作は、本体の操作ボタンか、付属のワイヤレスリモコンから行なう。風量や首振り角などの運転状況は、本体の「スタンド表示パネル」から確認できる。なお表示パネルには、ランプの明るさを抑える「明るさ控えめ」機能を搭載している。

 昨年モデルに引き続き、室温に合わせて風量を自動で調節する「温度センサー」機能を搭載。室温の好みを「高/中/低」3段階から設定すると、それに合わせて風量を自動調節する。

試験結果によると、ナノイーは、衣類に付着したニオイを脱臭する効果があるという

 機能面ではほかに、同社独自のイオン技術「ナノイー」の発生装置を継続搭載。羽根の後ろ側のモーター上部に搭載し、風に乗せて広がる。ナノイーは、衣類に付着したニオイを脱臭する効果があるという。

 機能面ではほかに、同社独自のイオン技術「ナノイー」の発生装置を昨年モデルから継続して搭載した。羽根の後ろ側のモーター上部に搭載し、風に乗せて広がる。ナノイーは、衣類に付着したニオイを脱臭する効果があるという。

 使い勝手の面では、同時設定可能な「切・入タイマー」、子供のいたずらや誤動作を防ぐ「チャイルドロック」、移動時に便利な「大型ハンドル」を採用している。

 F-CJ329とF-CJ328では、首振り機能が異なる。F-CJ329では左右や上下に立体的に送風する「立体首振り」機能を採用した。F-CJ328は左右の首振りのみで、首振り角度は60/75/90度の3段階から設定できる。また、F-CJ328はナノイー機能を省略している。

 F-CJ329の本体サイズは最大376×370×1,100mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は約6.5kg。電源コードの長さは1.8m。消費電力は2W~22W。本体カラーはシルバー。

 F-CJ328の本体サイズは376×370×1,080mm(同)。本体重量は約6.4kg。電源コードの長さは1.8m。消費電力は2W~18W。本体カラーはグレー。

小林 樹