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ソフトバンクグループ、個人宅に負担0円でソーラーパネル設置

〜売電金額の15%をキックバックする「おうち発電プロジェクト」

「おうち発電プロジェクト」ポスター

 SBエナジーは、ソフトバンクモバイルと共同で、個人宅の屋根を借り受けて太陽光発電を行なう「おうち発電プロジェクト」を開始する。

 ソフトバンクモバイルが、個人住宅所有者から屋根を借り受け、ソーラーパネルを設置して発電した電力すべてを電力会社に売電する。住宅所有者の負担は0円で、売電金額の15%が「発電スポット利用料」として支払われる。設置後の管理はSBエナジーが行なう。

 契約期間は20年。契約から10年以内に解約した場合は、契約解除料がかかる。契約解除料は、パネルの発電量が6kW未満では98,000円、6kW以上は198,000円。

 アフターサポートとして、器具の不具合や、雨漏り、災害による故障、屋根や梁の損壊などは、一定期間補償される。

携帯電話のCMでおなじみのキャラが登場。「おうちの屋根を日本の発電所に」と訴える
「お客様と一緒に自然エネルギー普及」という試みの表れという
12月21日に限定1,000棟で募集
ソフトバンクが屋根を借り受けて発電する
売電金額の15%程度が支払われる
発電した電気はすべて売電される
実質負担0円、20年後は機器を譲渡
機器の不具合や故障は20年、家屋の不具合は10年保証

 パネルメーカーは、サンテックパワージャパンとシャープ。どちらのパネルが設置されるかは、ソフトバンク側が判断する。施行会社はサンテックの場合、大丸総合企画とフォトボルテック、シャープは日本エコシステムが担当する。

パネルはサンテックとシャープの2社が供給する
発表会場にも両社のパネルが展示されていた

 当初は、対象地域を31都府県に限り、先着1,000棟を受け付ける。募集期間は、12月21日から2013年3月31日まで。申し込みは、ソフトバンクモバイルホームページ、ソフトバンクの一部ショップ、発電スポットサポートセンターで受け付ける。

 対象となる都府県は、青森県、秋田県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、岐阜県、静岡県、 愛知県、三重県、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、岡山県、広島県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、宮崎県(島嶼部・離島を除く)。 

対象地域は31都府県
申し込み手順。契約が1,000棟になると受付を終了する。
申し込み方法は3通り。店頭や電話でも受け付ける

 なお、ソーラーシステムの運転後は、ソフトバンク携帯や「Yahoo! BB」のユーザーに対して「モバイルセット割」が実施される。携帯電話は、ホワイトプラン基本使用料が3回線まで3年間0円など。Yahoo! BBは、光回線のプロバイダー料金を3年間毎月1,260円割引などとなっている。

携帯電話やYahoo! BBと連携しての割引が用意される
ソフトバンクモバイル 冨澤文秀氏

 発表会では、ソフトバンクモバイル 商品統括 発電スポット事業推進室室長の冨澤文秀氏が説明と質疑応答にあたった。

 冨澤氏は、今回の限定募集は試行的性格が強く、この結果を受けて、大々的にプロジェクトを拡大したいと強調した。

 先着1,000棟の決め方と締め切りについては、いくつかの簡単な質問(自己所有かなど)だけで、受付を行ない、その後は個別に調査を行なう。契約締結にこぎつけた件数が1,000件になったところで、受付を終了する。したがって、1,000件ちょうどではなく、多少多くなる可能性がある。なお、エントリーされた数がすべて契約に結びつくとは限らないという。自社内でモニター案件を募集した結果も、面積の小さな屋根や北向きなど条件の悪い案件が多く、実際の契約に至る割合は半数に満たなかった。

 1件当たりの発電量は、だいたい4kW程度を想定している。この場合の売電金額は月に14,000円前後となり、屋根の所有者に支払われる発電スポット利用料は2,000円前後と想定している。

 当初の募集対象地域を31都府県に限ったのは、日射量や発電効率、台風など災害、施工業者の有無などによるという。今回の募集範囲で、試行としては十分な結果が出ると判断しているが、本格的にプロジェクトを行なう際には、対象となる地域を拡大したいと語った。

 なお、パワーコンディショナーには、コンセントが用意されており、非常時には電気製品を接続することも可能だが、基本は全量売電となっている。売電先は、その地域の電力会社としている。

  また、メガソーラーと比較した場合のコスト比較については、SBエナジー 取締役兼CFOの稲枡徳仁氏が説明した。稲枡氏によれば、メガソーラーに比べて賃料の比率は高くなるが、土地の造成がいらないなどのメリットもある。管理の手間は増えるが、数をこなすことでメガソーラーと遜色ない結果が残せるのではないかと想定しているし、それを試したいと語った。

(伊達 浩二)